2024年1月26日金曜日

 米GDP、第4四半期速報値は+3.3% 伸び鈍化も予想上回る
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/Y2HHL4TXMNIRTJCBY5RTYWYEWY-2024-01-25/
米Q4 GDP速報値 +3.3% (Q3 +4.9%:予想+2.0%)
・23年通年のGDP +2.5%
・GDPデフレーター1.5 (予想2.3% 大きく下回る)

GDP前期4.9%からは鈍化とはいえ、
予想2%のところ3.3%ですから米経済はやはり強い。
やはり景気後退はないのか・・・?

となると、金利は上がりそうなものですが
今夜米金利は低下圧力が強い。

※米国債利回り一覧

GDPデフレータの低下が金利を引き下げているようですね。
しかし何故かドル円相場は、急落後またも猛烈に反発しています。

※ドル円15分足 なんでぇ~
住宅指標が予想を上回ったことが背景か。
・12月新築住宅販売件数:66.4万戸(予想:64.9万戸、11月:59.0万戸)

毎週発表される新規失業保険申請件数は悪い数字だったのでうが・・・

・先週分新規失業保険申請件数:21.4万件(予想:20.0万件、前回:18.9万件←18.7万件)
・失業保険継続受給者数:183.3万人(予想:182.3万人、前回:180.6万人)

日銀の金融政策決定会合以降、日本の長期金利の上昇はまだ続いています。
円金利上昇、ドル金利下落で日米金利差は縮小傾向ですが
ドル需要が強いのか、ドル円相場は下値も固いですね。

※日本国債利回り 2年10年 日本の長期金利は上昇基調続いているじゃない?!
※日米金利差 縮小ですが、、、ドル円は下がりきらない
ただ、上値も重くなっていることは確かです。
狭いレンジを右往左往しているだけなので、ここで変にポジションを作っても
ワークしません。昨日作ったドル円ショートもロスカットです(T_T)

日米金利差縮小にかけた円買いはまだ早いようです。
今週金曜のコアPCE、来週のFOMCまでレンジが続きそうですね。

ここは新たなポジションを作らず様子見とします。

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トレンドが生まれそうなのはユーロでしょうか。
今日のECB理事会後のラガルド総裁発言でユーロ売りが加速しました。

ECB、3会合連続で金利据え置き 金融引き締め継続へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR25AWO0V20C24A1000000/

予想どおり、現状維持で金利は据え置かれました。
発表直後、ユーロは上昇したのですが
23時以降ラガルド総裁の会見以降ユーロは崩れました。

※ユーロドル15分足
ラガルド総裁はダボス会議で「夏以降の利下げの可能性」を示唆。
今日もその発言を再確認しており、
総裁からのメッセージは利下げは夏以降なのですが、
足元で短期金融市場では4月の利下げ開始を88%まで高めているようです。

ラガルド総裁の他の発言で
欧州圏経済の弱さを再確認したためでしょうか。

「成長に対するリスクは引き続き下振れ方向」
「短期的なインフレ期待の指標は著しく低下」
「インフレはさらに緩和すると予想」
「ユーロ圏経済は第4四半期に停滞した可能性が高い」

そうそう、今夕発表された独のIfoも弱かったですね。

ドイツIfo期待指数、1月は2カ月連続で低下-現状指数も悪化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-25/S7T81MDWLU6800?srnd=cojp-v2
1月のIfo企業期待指数は83.5と、前月の84.2(改定値)から低下

独はじめ、フランスイタリアなど欧州長期金利低下。
これがユーロの下落を主導しています。
※主要国長期金利
円金利上昇なので、クロス円は売りでいいんじゃないかなと思うのですが
何故かドルが強く、ドル円がなかなか下がらないのでワークしないかも。。。
難しい相場ですね。

ただ、ユーロドル相場は一目均衡表の転換線が上値を押さえ続けており
戻り売りがワークするチャート。
ここからはドル円に執着せずユーロドルを売ることを考えようかな。。。

※ユーロドル日足
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今夜米国株はそこそこしっかり。

■IBMが決算受け大幅高
米IBM、10〜12月21%増益 法人向けAIがけん引
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2506Z0V20C24A1000000/
生成AI(人工知能)に対する関心の高まりを受け、法人向けAI「ワトソンX」の需要が拡大
IBMが日中13%も上昇するのは2001年来だそうです。

昨日はオランダの半導体製造装置メーカーASMLがぶっ飛んでましたね。
ASML、10-12月の受注3倍増-株価は過去最高値を更新
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-24/-10-12
・最先端の極端紫外線(EUV)リソグラフィー装置の需要が急増
・最先端の半導体を製造するために必要な装置を製造する唯一の企業
・AIを巡る進展がASMLの2025年のビジネスに非常に大きく貢献するのは明らか
AI銘柄強いですね、逆らうべからず。

一方で、、、明暗分けたテスラの決算。
テスラ、24年の成長鈍化を警告-利益予想下回り株価~一時8%安
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-01-24/S7SB7GT0G1KW00
・24年の販売台数の伸びは鈍化する
・テスラが具体的な納車目標を提示しなかったのは異例
 ~同社は長期間、複数年にわたる年平均の伸び率を50%に設定してきた
 
EV関連銘柄は今後厳しそうですね。
もしトラリスクも上値を重くしそうです。

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