2024年4月19日金曜日

 今日18日(木)東京株式市場は小幅に反発。

◎日経平均  38079.70(+117.90)△0.31%
◎TOPIX  2677.45(+ 14.30)△0.54%

昨日17日(水)はオランダの半導体製造装置メーカーASMLの決算が
期待に満たなかったコトを材料に売られ、その流れが米国市場でも
引き継がれた格好となりましたが、今日18日は台湾セミコンダクターの決算が
良かったことが日本株反発の支援材料となりました。

■TSMC、1年ぶりの増益-世界的なAIブーム寄与
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-18/SC4I1IMRXLVO00
・1-3月(第1四半期)の純利益は9%増と、1年ぶりの増益
(純利益:前年同期比+8.9%2254億台湾ドル(約1兆円)
 売上高:+16.5%5926億台湾ドル いずれも同期としての過去最高を更新
・生成AI(人工知能)向けなど先端半導体の受託生産が好調

加えて、東京時間はこのニュースも材料となったようです。

■米バークシャー円債、過去2番目の大型起債に-日本株投資に期待
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-17/SC2STYT1UM0W00
・発行総額は2633億円とバークシャーの円債として2019年の初回債に次ぐ大きさ
 ⇒日本株への追加投資の可能性
・2月の年次株主書簡「日本企業への投資の大部分を円債発行で賄っている」
 ~資先の大手総合商社5社それぞれに出資比率を9.9%まで引き上げる可能性を示す

TSMC決算を受けて半導体の一角が、バークシャーの円債起債の報で
銀行・保険・商社株などが物色されました。

しかし、今夜の米国市場。
なんとTSMCの株は下落しています。
※TSMC日足

あの決算でこの値動き、、、となると
米株市場のセンチメントは良くないということですね。

※主要米国株価インデックス
やはり、上昇続く金利が悪材料となっているのでしょう。

※米国債利回りどこまで上がるの~
長期金利が再び5%に乗せるリスクがある、という考察も出てきました。

■米10年債利回りは5%にも、大量の損切り売り発生の恐れ-バンガード
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-18/SC4VUVDWRGG000
・利回りが4.75%を超えれば無秩序な売りを誘発する危険性ある

長期金利が4.75%ラインが、長期債の損切りラインだ、ということね。
長期金利5%というのは23年10月頃の水準ですが、
その頃って米株が大きく売り込まれた局面でしたね。

今回米株の調整、深くなりそう・・・・。
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為替市場、今日の注目はこれ。

■過度な為替変動は経済に悪影響との認識をG7声明で確認-神田財務官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-18/SC49IQT0AFB400
・為替の過度な変動は経済に悪影響を与えるとしたコミットメントを
 共同声明で再確認したと記者団に語る

⇒日米韓財務相会合などを通じ
 介入をいつ実施しても障害はないとのコンセンサスが取れた状況

日米韓の初の財務省会合で円安とウォン安の懸念を共有、
イエレン財務長官に対し、過度な値動きがあれば介入という合意形成が
なされたのだろう、との思惑も広がったこともあり
東京時間はドル円の上値は抑えられていたように見えましたが
欧州時間からショートカバーでしょうか、ドル円再び上昇を強め
154.60円台まで高値がありました。

そりゃ口先介入では効果は限定的ですね。
実際介入があったところで、効果は限定的だと思われますし。。。

結局のところ、米国の金利が下がらないことが問題なのです。
今夜もFed要人らからタカ派発言。

■NY連銀総裁、利下げの緊急性感じていない-データに基づき判断
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-18/SC55EADWRGG000?srnd=cojp-v2

■インフレに忍耐強く対応、年末まで利下げない可能性=アトランタ連銀総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HUI5VA3GBZNK5B3JBTQS4V3S5I-2024-04-18/

景況感もいいですし、利下げの必要性は感じませんものね。
■4月米フィラデルフィア連銀業況指数、15.5に大幅改善 投入コスト上昇
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/U3VTW6TXZZPRXO5ERGO4BEDANQ-2024-04-18/
フィリー指数15.5(3月3.2から大幅改善)2年ぶりの大幅上昇

そして来週25-26日は日銀金融政策決定会合ですが、
さすがに今回の利上げは考えられませんが、量的緩和策の変更などは
考えられるでしょうか。テーパリングとか。。。

■日銀の年内利上げ予想が8割占める、最多10月は4割に増加-サーベイ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-18/SC2SO7T0AFB400?srnd=cojp-v2

■日銀、1%利上げ「家計収支全体ではプラス」 試算公表
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1869X0Y4A410C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1713442270
【日銀は18日、金融システムの安定性を評価する金融システムリポートを公表】
・短期金利が1%上昇した場合、預金などの利息が増えて
 家計の金利収支が改善するとの見通しを示した。
とありますが、
・一方で住宅ローン債務を抱える世帯では
 金利収支が可処分所得対比で約1%悪化する可能性
と、当たり前のことを言っていますね。。

利上げへの布石にも見えるヘッドラインですが、
このところ散見される日銀の利上げ観測報道には
ドル円相場ほとんど反応しなくなりました。

ドル円ショートはストップヒットで消滅。
ユーロが再び下落してきたので
ユーロドル1.0652ドルで再度売り参戦。

NOTE
■バイデン米大統領、中国製鉄鋼・アルミ輸入の一部に関税引き上げ提案
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-17/SC2NTAT0AFB400

これに対し中国は~

■中国、国益守るため行動すると表明-米の鉄鋼関税引き上げ計画を非難
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-04-18/SC556FDWX2PS00

ひろこのX

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