ドル円相場、156円節目突破してきました。
きっかけはおそらくイエレン財務長官発言。
イエレン財務長官発言
「為替介入は過度な動きへの対処として、
過剰なボラティリティが発生した場合にのみ、
つまり稀であるべきで、事前伝達協議されるべきである。
ユーロ、円、人民元を注視している。」
為替介入は稀であるべき、事前に伝達されるべきと
これまでと変わらぬ発言で新味はないため
定型コメントにすぎないのではないかと思うのですが
「ユーロ、円、人民元を注視している」と
名指しで通貨を指定したコメントということなのでしょうか。
市場はイエレン財務長官が繰り返す「介入は稀であるべき」発言に
今後日本の介入が制限されるリスクを感じているようです。
※ドル円15分足 NY時間にあっけなく156円突破
午前10時10分の定例の国債買い入れで
5年超10年以下の買い入れ4250億円を通知、前回から500億円減額しました。
日銀が国債買い入れオペ減額、5年超10年以下-金融正常化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-13/SDEA6VT0AFB400
・過度な円安進行への対応や金融政策の正常化を早めるためとの見方
・9日に公表した4月25、26日開催の金融政策決定会合の主な意見では、
国債買い入れについて「どこかで削減の方向性を示すのが良い」など
減額に前向きな意見が多く記載されていた。
市場には次回6月の金融政策決定会合で本格的に国債買い入れの減額を表明し、
7月会合で利上げに踏み切るとの見方も出てきた模様。
これが日本の金利上昇にも繋がりました。
日銀の買い入れオペ減額を材料に国債市場では売り圧力が強まり、
30年国債利回りは2.03%と2011年8月以来の高水準に上昇。
10年債利回りも昨年11月以来、およそ半年ぶりの水準に上昇しています。
※日本国債利回り
ドル円相場はオペ減額通知で瞬間円高となる局面がありましたが
結局リバウンド、下げ幅を全て取り戻しています。
日銀の引き締め関連のニュースには反応はするものの
トレンドを変えてしまうようなパワーはありません。
結局NY時間にイエレン財務長官発言でドル高が加速しています。
これは156円手前で揉み合いが続き、エネルギーが溜まっていたために
上方にブレイクしたものと見られますが、
このまま157~158円と上昇することがあれば
神田財務官が黙っていないと思われ、ここからロングするなら超短期で。
※ドル円日足 61.8%まで戻れば157円。
今週のCPIや小売売上高は弱いだろうという見方になっていますので
米金利の上昇はなさそう、ということで
このドル円上昇はドル主導ではなく、投機の円売り主導です。
私はロング降りちゃってるのでここから追いかけて買うことはしません。
むしろ売り場探しですが、この上昇がどこで止まるか見極めたい。
円売りはドル円だけではなくクロス円全般の事象です。
クロス円上昇がドル円を押し上げてしまっている側面もありますね。
ドル円に介入があればクロス円も総崩れとなりますのでご注意を。
※ドル円、クロス円一覧
日米金利差は縮小しているのにドル円上昇、
これは介入の反動もあると思われますが、
やはりドル円上昇が加熱し始めていると思われます。
※日米金利差とドル円
NOTE
■ゲームストップ騒動再び、ブーム仕掛け人が復帰との臆測ー株価高騰
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-05-13/SDFG8HT0G1KW00?srnd=cojp-v2
・ゲームストップ株は大商いの中、一時110%余り上げ幅を拡大。
・ボラティリティーのため取引開始直後の20分で3度、売買停止
ゲームストップ株日足
月足 2021年のミームブームは凄まじかった
今回の上昇はまだ序の口??
またこんなミーム株に資金が入り始めるということは
米株市場、ここから最後のバブルを演出するのでしょうか。
短期は全体上昇基調を強めるのかもしれません。
■NZ中銀が13日に公表した四半期調査で
短期インフレ期待は低下
インフレ予想(第2四半期)
1年物 2.73% 前回 3.22%
2年物 2.33% 前回 2.50%
5️年物 2.25% 前回 2.25%
10年物 2.19% 前回 2.16%
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