今日のポイントは
1:日銀の早期の引き締め観測が後退~日本の長期金利1%割れ
2:ECB予想通りの利下げ~今年と来年のインフレ予測引き上げ
ドル円相場、東京時間オープンから戻り売りが優勢となっていたのですが
午後、植田日銀総裁が参院財政金融委員会で答弁。
その後、札幌での講演で中村日銀審議委員の講演内容が伝わり
ドル円が買い戻される展開となります。
■国債買い入れ、出口進める中で減額が適当と考えている-植田日銀総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-06-06/SD6X8AT1UM0W00?srnd=cojp-v2
金融政策の正常化を進めていく際には国債買い入れの減額が適当
との認識を改めて示した。
ヘッドラインだけをみると6月のテーパリングの可能性が高まったか?
とタカ派的な受け止め方をしてしまうのですが、同時に
「現実のインフレ予想はまだ2%に達するには少し距離がある。
インフレ期待は依然として2%を下回っている。
2%の物価目標実現には、インフレ予想が2%付近で安定的に推移することが必要。」
と発言し、拙速な金融政策変更の予想を冷やしました。
その後の中村審議委員が
「当面は現状の政策維持が妥当」
「今のタイミングで利上げは早い」
などと発言したことが伝わり、
今日午前の下落をすべて帳消しにするドル円上昇をもたらしました。
日本の長期金利一時0.955%と3週間ぶり低水準へと沈んでいます。
日本の金利低下は米金利低下の影響も大いにあるのですが、
加えて日銀の早期利上げ観測の後退で急速に下がったものと思われます。
※日本の国債利回り 急低下・・・!
今週は、ペソ円急落、インド株急落なども重なり
リスクオフ相場からのドル円下落加速の可能性を期待した向きも
あったかと思われますが、にわかショートはすべからく踏み上げられました。
ドル円15分足
ドル円日足
私も今日、東京時間午前に戻り売り参戦したんですけど、
みるみるリバウンドするので利益が消えぬうちに買い戻しました。
なかなかポジションを長期に持てません。
レンジなので。。。。
明日の雇用統計は弱い数字となる予想ですが
もし、サプライズで強い数字がでればドル円吹き上がるかもしれませんね。
ただし、介入警戒も強まるでしょうから160円を超えていくとも思えないですが・・・。
そしてECB理事会。値動きとしてはほぼノーイベント。
■ECB、0.25%の利下げ決定 4年9カ月ぶり
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR05EDN0V00C24A6000000/
・主要政策金利0.25%引き下げ、4.25%へ~予想通り
・中銀預金金利0.25%引き下げ、3.75%へ~予想通り
・今年と来年のインフレ予測引き上げ、金利の道筋を約束しないと表明
【声明】
「PEPP、2024年6月末まで全額再投資する」
「インフレ目標を達成するために必要な期間、
政策金利を十分に制限的な水準に維持」
「下半期は、平均で毎月7億5000万ユーロのペースで
PEPPポートフォリオを削減」
【ユーロ圏物価上昇率見通し】
24年:2.5%(3月時点では2.3%)0.2%上方修正
25年:2.2%(3月時点では2.0%)0.2%上昇修正
26年:1.9%
ユーロドル15分足 瞬間上昇するもその後神経質に乱高下
ユーロドル日足 レジスタンスに阻まれた格好
トレンドを生むほどのサプライズがなかったということですね。
1.0852ドルユーロドルロング、結局まだ持っています。
一応プラス圏で推移していますので・・・
あとは、どこまで上がるんだろう米株、、、ですが
利下げが実施されるまでは上昇が続くかもしれません。
利下げ開始で株が下がるという経験則は覚えておくとして、
利下げはまだ実施されておらず、利下げ前までは結構上がるんですよね。
今はそのフェーズかな。。。
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