日経平均は今日も下げ止まらず。
今朝の日経新聞には「昨日の日経平均採用銘柄のPERは15.18倍と34年ぶりの低水準」との記事が掲載されていましたが、34年前ですと私が生まれた頃ですか(≧∇≦*)(笑)えーと1974年か、、、。となると、バブル崩壊時山一証券や拓殖銀行などが倒産した景気低迷期でさえPERはここまで下がっていなかったということですね。
外国人投資家の日本株離れが深刻なわけですが、今朝の日経新聞。
「日本の改革を期待して買った外国人投資家の失望売り。2005年と逆の構図だ。盛り上がる企業の改革機運、そして郵政民営化を掲げた総選挙での自民党の圧勝で、日経平均の上昇率は主要国で最高の40%に達した。~(この日本株売りは)見込んでいた改革が本物かどうか、疑心暗鬼になった投資家心理だ。~福田政権発足から日経平均は2500円近く下げた。」
もちろんサブプライムローン問題がこの株安の大きな要因ではありのですが、それだけで説明がつかないのが日本株の叩き売り。主要国のどの国よりも下げ幅がキツイというのは、やはりそれなりの理由があるのでしょう。日本の改革への不信、、、政治への不信ですね。
思い出されるのは昨年11月の福田さんのこの発言。
「福田康夫首相は12日夜、官邸内で記者団に対して株価下落について「心配することは、少しもない」と述べた。 福田首相は株価下落の理由について「海外市場で先週末に下がったことを受けてのことだと思う」と指摘。その上で「日本の場合、ファンダメンタルズは悪くない」と強調した。」
11月12日時点では日経平均15000円台にありました。少しも心配せずにおりましたら今13000円台です(゜ロ゜)この時の株価下落の理由が「海外株が下がったから」というのも??です。海外株が上がっても上げない日もありますね。特に昨今の日本株はこういう日が多い。そもそも、この過剰流動性マネーが世界を席巻し、ひとつのショックがスパイラル的に各国のマーケットに波及する時代に、日本のファンダメンタルは悪くないという理由で「少しも心配することはない」としているのは経済音痴にも程があるというものです。アメリカと切り離して日本が景気回復路線を歩めると思っているのでしょうか?アメリカが下げたから日本が下げているだけだ、というなら、この先アメリカの株価がどんどん下がる事態となっている認識が全くないノンキな発言ともいえます。少なくても11月時点にあってサブプライム問題をあまり深刻にとらえていなかったということがわかります(`ヘ´)この発言を聞いて失望したという投資家は日本の個人にも沢山おりました。
たしか同日、町村信孝官房長官が長期的には円高が国益にかなうという円高容認の発言をしています。しかしこの発言の後、津田広喜財務次官が「発言は特定の為替水準を念頭に置いたものではない」と説明したうえで円高の経済に与える影響について「両面ある」と語り、フォローに回っていました。どうも、昨今の株価下落に急速な円高局面においても、日本の政治家というのは反応が鈍く、ともすると投資家心理を逆なでするような失言にも似たKY(空気読め、、、空気が読めない)発言が多いのです。('A`)
そして極めつけ。今日は額賀さんです。
「額賀福志郎財務相は16日、臨時閣議後の記者会見で、マーケットで株安・円高が進行していることについて、今後も世界・国内経済の動きを注意深く見守りたいとしながら、一喜一憂する段階ではないとの認識を示した。 」
、、、、まだ余裕のようです。大倉さんがYMTVで話したように、日本には口先介入さえ、させてもらえない圧力がかかっている?ようですね(笑)昨年6月の124円から半年ちょっとで20円近くの円高となっているのにもかかわらず、騒ぐなとおっしゃる。価格慣れといいますか、個人投資家も円高リスクを十分に織り込みながら取引をしていますから100円くらいまでは覚悟しているのでしょうけれど、政治的に何もする気がないというメッセージが発せられると、ますますそちらに向かって進んでしまうような気がいたしますが、、、。
「株価が下げ止まらない限り円買いもとまらない」(邦銀)との声もありますが、日経平均は12000円くらいまでは下げるとあきらめのような覚悟の声が聞こえてきます。そ、そんなに下げますか?反転するきっかけは外国人投資家が戻ってくる時だと思うのですが、何を材料に日本株に妙味アリ!となるかは、もはやPERだとかテクニカルではなく、何か明確な材料が出ないことには戻らないような気もしてきました。「割安だから買い」というコメントは昨年下旬から繰り返し言われてきて、その度にもっと下げてきていますもの、、、。
市場は1年後にフェデラル・ファンド(FF)金利が2.5%になるところまで織り込んでいるとも言われています。とはいえ、さすがにここから一気に100円とは行かないと思いますが、、、ここからポジションを取るのはショートでもロングでも勇気がいるところとなってきましたね。
さて、昨日ショートしたポンド円は好調です。「明日天気になあれ」で高野キャスターが言うには、「1年以上かかって大きな ヘッド・アンド・ショルダー のパターンを完成。このパターンの下値目標値は計算上は186円前後になります。」と衝撃の分析。200円割るの?イギリスの景気後退も深刻になってきていますが、、、。日足のチャートみると見事なヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井とも)が形成されてる!!ということで、このまま継続します。
また明日!(゚-^*)ノ""マタネ♪
2008年1月16日水曜日
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