アンバックの救済案の発表が、25日か26日にも出てくると思われたのですが、どうやら来週以降に持ち越されたようです。揉めてるのかな?救済は難しいとか(笑)27日・28日にはファニーメイとフレディマックの決算発表を控えており、クロス円が堅調となる中にあってもドル円だけは身動きがとれないという状況。ただ、モノラインリスクが根底にあるため基本的にはドル安の流れとなっています。ユーロドルが1.50目前にまで上昇、これにつれてユーロ円でもユーロ高、160円台を固めにきています。カナダ買いも継続していますが、オセアニア通貨の勢いがない。先行して上げてきた分、上げ疲れを起こしているようですね。
保有中の豪ドルは思惑通り100円は突破しましたが、100円40銭が目先の高値でしょうか?その後あっさり100円ラインを割り込んだりしてもみもみ、、、狭いレンジに入ってしまいそう。
通貨によって動きが異なるこのところのマーケットは、円キャリー一辺倒でどの通貨も押したら買いで上手く行くといった熱狂相場から見ると、健全な市場に戻ったように思います。プロほどこういう地合いは歓迎なのでしょうね。
為替とは話題が異なりますが、今日商品市場に変化が。
原油や金、トウモロコシにゴム、、、商品市場はこれまでどの銘柄もとにかく買い!あらゆる銘柄が上がっていたのですが、今日は軒並み弱かった。この理由が、IMFの保有金の売却にからむニュースに不安心理からの利益確定売りがかさんだことが原因と思われます。
IMF国際通貨基金は、為替相場の安定のために、国際収支が悪化した国への融資や、為替相場と各国の為替政策の監視などを行っている機関。過去、通貨危機が起こったロシア・ブラジル・タイ・韓国・アルゼンチンなどへの融資も各国の経済が安定し殆ど返済が完了、もはや新たな融資先が見当たらないという状況下にあって財政難に陥っているらしく、これを解消するために保有している金3200トンのうち、398トン(1280万オンス)の売却を決めました。これは今月上旬G7において決められていたことのようですが、何故に昨日になって蒸し返されたのか?昨日の海外市場でこれを嫌気して金市場が大きく下落、コレを見たほかの商品市場でも利益確定と思われる売りが出ています。これまでなんでもかんでも闇雲に高かったコモディティ市場ですから、ある程度の調整があるのは当然。強気一辺倒だった市場にいい冷や水ともいえる材料ですね、、、、と、それほど不安に思っていないのですが、昨年夏のサブプライムショックの後からずっとコモディティ市場に資金が流入し続けたことを考えると、資金の流出がしばらく続く可能性も否定はできません。時代の流れとして大勢が一次産品高であることに違いないとは言っても、これをきっかけに、しばし大きな調整局面があるかもしれないという慎重論もあります。この材料そのものはそれ程のインパクトではないと思うのですが、流れが変わるときというのはどんな材料でも転換してしまうものです。
もし、ここからコモディティ市場の大きな調整局面が訪れると考えるなら、ここから流出するマネーが今度は何処に向かうのか?と予測しなくてはなりません。どこだろう?うーん、軟調だった日本株かな?このところ地合いが急速に好転してますものね。じゃあ為替市場はどうなる?
セオリーではドル安→商品高、つまり、商品安→ドル高です。でも今日はユーロが高い。ユーロ高はドル安ですから、商品高となるはず、、、。現時点でのNYMEXの商品価格を見ると、原油が小幅安。金も1ドル30セント安で続落となっていますけど、、。マーケットというのはいつもセオリー通り動くものではありませんし、タイムラグもあるものですけれど、よく動きが読めません。ただ、大きな流れでの考え方でいくと、サブプライムショックの前の流れに戻るという可能性もある。つまり、円キャリー再開です。この小さな頭で想像できるのはここまで(゚-^*)ノ""マタネ♪
明日の仕事に影響のないよう、そろそろ休むことにします。お休みなさい。
※IMF保有金の売却は、条件として米国の上下両院の承認が前提条件。過去には承認が得られず、実際に売ることが出来なかったということも何度もあるようです。しかし、今回は米国財務省高が「実現可能」と発言、今回は売却が実現することとなりそう。
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