ベア・スターンズの資金繰りの悪化は噂にはなっていましたがこのような形で表面化するとは!
このニューヨーク連銀によるベアスターンズへの緊急融資ですが、資金繰りに窮した個別の金融機関への流動性支援。ベアーは担保を差し入れる形のようですので、かつて日銀が山一証券などに実施した無担保の特別融資とは違うのでしょうけれど、当局が民間金融機関を公的支援するところまできたのですから驚きです。でもコレが前代未聞の策かというとそうではなく、1980年代の貯蓄金融機関S&L危機でも行われたそうです。
※S&L危機?
調べました→1980年代から90年代初頭まで続いた住宅ローン専業金融機関であるS&Lと呼ばれる貯蓄貸付組合の相次ぐ経営破綻のこと。このS&L危機は 1981~83年の第一次S&L危機と1986~93年の第二次S&L危機と2回発生していたようです。
ベアースターンズというのは米大手証券会社で第5位の規模。ところが、「住宅ローン」を有価証券として売買する証券化業務では業界トップクラスだったようですね。だから、今回最も傷が大きかったのでしょう。昨年7―12月には約2800億円の損失を計上しています。
しかし、今回のこの措置。米当局がこれまでの金融緩和や市場への資金供給という金融システム全体への支援から民間の個別の金融機関救済へと一歩踏み込んだわけですから、事態は深刻との見方が広がったのでしょう、ドル円は98円台まで円高ドル安が進行しました。公的資金注入も近いかしら?
最近のパターンですが、「週末のNYで円高が進むと、週明けの東京市場でその流れが一段と進行し、月曜の夕方、欧州時間辺りから反発に転じる」、、、、これ、FOREX RADIOのだいまんさんに教えて貰ったのですが(笑)確かにそういう傾向がある。となると、月曜は98円台からさらに97円というような円高もあるかもしれません。でも、その一押しがあってからは一旦反発局面入り、で100円回復もあるか。なんて予測してますが、どうでしょう?
とにかく今の為替相場は難しいです。皆さん、今週も頑張りましょう!!
週末金曜はYMTV「大倉孝の本音で言わせて」大倉サンのテンションがいつもより高いです(笑)ドルショート戦略で大きな利益を上げましたからね!!大倉さんには為替市場に参加しているプレーヤーとその特徴、カレンダーによる特殊変動要因などをじっくり解説いただきました。もちろん今後の為替市場の行方も、、、。オンデマンド放送でしばらくの間は繰り返し見る事が出来ます。お時間ある時にご覧下さいね。
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