今日1日はドイツの金融大手、ドイツ銀行が1~3月期約25億ユーロ(約4千億円)の損失を計上する可能性があることを明らかにした他、スイスの金融大手UBSは約120億スイスフラン(約1兆2千億円)の当期赤字を計上する見込みだと発表、UBSは昨年10~12月期にもサブプライム関連の損失が約160億スイスフラン(約1兆6千億円)に達し、当期損益が約120億スイスフラン(約1兆2千億円)との赤字を計上、、、、といったニュースが出てきました。
これを受けてなのでしょうか?ユーロが売られています。もっともです。
ただ、サブプライム絡みでのネガティブ材料であることを考えれば、NYダウなどに影響があってもおかしくないような気がしますけれど、ダウは堅調推移。ドルも買い意欲が強い推移でスタートしたところに、
これです→ 米3月ISM製造業景況指数は48.6 市場予想の47.5より強い。
これを受けてドル買い加速。クロス円も急騰。久しぶりにダイナミックな動きとなっています。うーん、確かにISMの数字は良かったのですが、ちょっと前だったら今日のUBSの損失のニュースなどにはもっと大袈裟に反応していたのではないでしょうか?やはりこのところネガティブ材料にも打たれ強くなった感じがしますね。
3月25日にはゴールドマン・サックスがサブプライム問題による金融市場の混乱で、世界の金融機関や投資ファンドなどの関連損失が、計1兆2000億ドル、約120兆円に達すると予想したとの報道があったのですが、これにも反応薄でした。個人的には120兆円?!これが事実ならもっと売られてもおかしくないんじゃないのー?と思ったわけですけれども、何故かそれほどこの数字に反応した形跡がないというのは、もうこれは折込済みですか?日本の不良債権問題の数字を越えていますし、なんといってもその損失評価総額が短期間にあれよあれよと膨れ上がって行くそのスピードが異常なんですもの。3月19日に国際通貨基金(IMF)は関連損失が約8000億ドルになる恐れがあると見積もった、というニュースをブログに書きましたが、たった1週間後には1・5倍になっているんですよ?!
しかしながら、前回の「かしこいFX」で高野さんが解説したように、米当局の姿勢が明らかに変化したことがマーケットの地合いを変えた、ということなのでしょう。ただ、今後も金融機関の決算発表には気を付けておきましょ。
16日JPモルガン
17日メリルリンチ
18日シティグループ
20日バンクオブアメリカ
さて、今日はオーストラリア中央銀行が政策金利を7.25%に据え置きました。その後の声明で「政策金利は当面の間適切」とのコメントが飛び出し、当面利上げの可能性が後退したことから豪ドルはじめクロス円などが軟調となる瞬間がありました。この下落を狙って豪ドル90.80でロングポジションを作り、ISMの発表がある前に91.53で手仕舞うというデイトレに成功。失望から売られたとはいえ、金利を据え置いただけですし、今後利下げすると言ったわけではないので、リバウンドがあるだろうということからのロングポジションでしたけど、ISMの発表を持ち越せばもっと利益を伸ばすことが出来たのですが、このところの行ったり来たりの相場に警戒心が高まっていて、、、。あまりいい所で利食いは出来ませんでしたが、小さく成功しましたのでご報告。
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