流石に今原油価格は反落していますが、先週末の動きには驚きました。雇用統計を見てブログを書いたんですけれど、朝起きてみて10ドルを超える上昇となっているのを見てびっくりしましたよー。週末のブログに原油のチャートを載せていますが、あの時点ではまだ前回高値に達していませんでしたもの、、、。
イスラエルが核開発をめぐる問題からイランの核開発施設への攻撃は避けられないとの見方を示すなど地政学リスクの高まりも一因ですが、ゴールドマンやらモルガンやらが150ドルだ200ドルだと迷惑なレポートを出していることも、援護射撃となっていると思われますが、今日はとうとう経済産業省の北畑隆生事務次官が「ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが原油高は今後も続くと予測したリポートを公表後、原油が急騰した」と名指しで非難し、「片方で投資をしておいて(取引に)有利な情報を流す。」と怒りを爆発させていました。ごもっとも!
北畑氏は適正価格は60ドルだと仰っていますが、適正価格があるのならこの相場は売ればいい。でも今売ったらやられますね。モンスター化した相場に適正価格などありません。あとにはどこかのタイミングでパンと弾けて「適正価格」に戻ることもあるのでしょうけれど、その瞬間まで投機家の「どこで逃げるか?チキンレース」が続くのです。
モンスター化してしまったこの原油相場の背景にはFRBの利下げが大きく影響していますが、今夜未明にはバーナンキ議長、トリシェ総裁ともにスピーチがあります。バーナンキ氏の先週の利下げ打ち止めとも取れる発言に変更ないのかどうか注目ですね。大倉さんが「トリシェVSバーナンキ」と劇画タッチでこの両者の駆け引きに熱い視線を注いでいらっしゃいます。そうか。トリシェさんも先週、次回利上げとも取れる発言をしてユーロの急騰を招いていますものね。ん?でも、トリシェさんにとってはユーロ高は歓迎できないんじゃないの?!失業率悪化のせいなのか先週はユーロに軍配が上がった格好ですが、バーナンキ発言がちょっと弱かった印象でした。今晩の両者の発言が先週のトーンと変わってしまうこともあるのでしょうか?
ところが。週明けからは怒濤のドルの巻き返しです。週明け東京から切り返したドル円・クロス円、雇用統計ショック前の水準まで戻って来ているじゃないですか。むしろポン円、ユーロ円は雇用統計発表前より高い。ユーロはまだわかります。金利先高感がある。でもポン様は何故強い、、?!
しかしながら今日は切り返しそうな予感があったので206.53円で買い207円ジャストで利食い。まだ強いのでもう一度208.28円で参戦して208.95円で利食いと小さく取ることができたのですが、ドーンと構えて持っていれば今日1日で3円近くは取れています、、、。そんなに上がるとは思いませんでした。しかし、210円タッチというのはやり過ぎでしょう?ということで209.80円で売りに回りました。見方によっては日足での三角持ち合いを上にブレイクしていますし、これまで重かった209.50円どころを抜けているのでここから急騰シナリオもゼロじゃありません。210.50円を超えたら切ります。
しかし今日の日経平均の動きなんかを見ていても比較的落ち着いていました。買いたい人は買っているというか。いい調整場面というか。本当にこのまま日本株高、円売りのトレンドに入って行くのでしょうか?
ロイター配信のニュースに 「米ウォール街の大手投資銀行の最高経営責任者(CEO)らは4月、信用危機の最悪期は過ぎたと口をそろえて投資家に保証したが、希望的観測にすぎなかったもようだ。」という記事があり、モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス・グループ、リーマン・ブラザーズの第2・四半期決算の不振はほぼ確実視されているとしています。今後2週間に発表される決算では、米投資銀の苦戦が始まったばかりであることが示される見通しといった厳しいモノでした。決算スケジュールは大倉さんのブログに記載されていますのでチェックしておいて下さい。決算内容によっては一波乱あることも十分考えられます。
カナダ円も104円台まで戻りましたので売りたかったのですが、売り忘れました。指し値注文を入れていたつもりがGTCじゃなかったみたいで消えていました。うーん追いかけて売るといつも失敗するので今回は様子見とします。ポン様が一呼吸入れるだろう、この見通し1本で参ります。ではまた明日。
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