2008年6月11日水曜日

昨晩のポールソン長官の介入示唆発言に加え、今日午前9時過ぎにはバーナンキ議長のスピーチの内容が伝わるとドルが急騰、クロス円も歩調を合わせて一気に買われる流れ。瞬間いったい何が起こったのかさっぱり解らないでいたのですが、後になってバーナンキ氏の発言が伝わったことがドル買い要因に繋がったと確認。でも、、別段新しいことを言ったわけじゃないんですよね。ただ、先週の雇用統計の失業率の悪化を受けてトーンが弱まるかとも思われていたでしょうから、先週と発言内容をほぼ同じくしたことがドルサポート発言ととらえられたのでしょう。強いて言えば「米経済が大きな下降局面に入るリスクが直近の1ヶ月で低下した」このあたりの発言にかなりのサポート力があった?!取り合えず、失業率は悪化していても金利の引き下げは打ち止めとなるのです、きっと。いや、もうマーケットは利上げまでを期待しているのかしら?というようなドル買いの動き。

このところ要人発言といいますか、米当局者による政治的発言がいろいろと出てきていますが、どうやら一部には「ドルをサポートせざるを得ないなんらかの事情」があるのでは?といった見方も出てきているようです。どうもあまりよろしくない事態が水面下で起こっていて、それが表面化することでドルが叩き売られることも想定される為、今のうちに水準を引き上げておかなくてはならない、、といった事情があるのでは?という、恐らく憶測に過ぎないとは思うのですが、そんな声まで出てきているんだそうです。

とかなんとか考えていましたら、ポールソン長官の発言は、CNBCの誘導尋問のような問いに対しての答えが誇張されて伝わっただけだという話も出てきていたりして(笑) 「介入はするのかしないのか?」と言う問いに「介入という手段は常に我々の手の内ある」といった趣旨の答えをしたに過ぎず、それが結果的に「介入示唆」というニュースとなって世界を駆け巡ったということのようです。でもまあ、このところのマーケットは「要人発言相場」ですね。そしていろんな憶測にマーケットが右往左往、、、、。で、結局ドル円は107円台突入です。ユーロドルは原油が再び暴騰しているにも関わらず1.55を割り込んできました。今はもう「原油:ユーロドル」相関相場は崩れてしまっています。「ユーロドルは原油の市場最高値更新とともに再び1.60を目指す」というシナリオを立てていたんですけれどねぇ、、、、撤回すべきでしょうか?

というわけで、昨日209.80円でショートしたポンド円は見事にロスカット!210.50円で綺麗さっぱり消えました。70pipsもやられちゃいました、、、、。欧州時間に208.60円まで再びゆるんできましたが、後の祭りです(笑)

結局3月17日の大底からドル円クロス円ともに綺麗に右肩上がりの上昇となっています。要するに円キャリーしていれば負けていない。道中には大きな篩い落とし場面が何度もあって、レンジ入りする局面もあって、難しい相場ですねぇ。。。とかなんとかいろいろに悩んでみたりしましたが、外貨買い・円売りで放って置いたら良かったわけです。この流れがほぼ3ヶ月継続してします。となるとショートというのは勝率が低いかもしれません。いつまた「サブプライムローン問題」「信用収縮懸念」が蒸し返されるかわからない、といった不安もつきまとうのですが、、、。今のうちにドルの発射台を上げておかねばならぬ事情とやらの噂も気になるのですが、、、、。


ポンドを買います。


きゃー!節操ないワー私。昨日の売りで負けたのでドテン買いで行くわけです(笑)え?こんな高いポンドを買うなんて大丈夫かって?「BuyHigh, SellHigher」ですよ、、、、。ちょっと賭に近いかしら。買値は209.23円。いい報告が出来るといいのですが、、、。

それと、機会があれば売りたいと書きましたカナダ。
今日の政策金利発表はサプライズの据え置き!?

米雇用環境の悪化で、米国と経済的な結びつきの強いカナダ経済の不安も強まっていたため、0.25%の利下げが実施されると見られていました。いえ、その前に前回4月の利下げ後の声明でも追加利下げが示唆されてましたし。

それなのに!!

カナダ中央銀行は3.00%に据え置いたんです。予想以上に強いインフレ圧力を受けた結果ですが、利下げ局面の終了が示されたわけです。これを受けてカナダドルが急騰。104円台で売ることも一つの作戦だったのですが、売らなくて良かった、、、。

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