2008年6月17日火曜日

G8がマーケットに何らかの影響を与えたのかというと、、、そういう動きには見えませんでした。日経平均は大幅上昇となりましたが、為替市場には分かりやすい形にはなっていません。何かあると意識されているのは19日前後ですのでまだ若干余裕があるということかな(笑)

気になったのはポンドの動き。何?この強さ。東京時間午後からポンド円が上昇を始めました。チャートの形からみてこの先も上げると確信?!した私は211.63円でロングポジションを作りました。ちょっと出遅れましたが夕方の揉み合いで勇気を振り絞って買っちゃっいました。

このポンド、明日火曜日にCPI・消費者物価が発表されるのですが、なんと市場予想が3.2%。英国のインフレターゲットは2%。ここから1%こえると、すなわちCPIが3%を超えると、BOEは英財務省に対して説明書簡を送らなければならないのですが、一部の報道では英財務省が説明書簡に対する対応の用意をしていると伝えているらしくて、これって、予想通りCPIは3%を超えると言っちゃってるわけですものね、ポンド買いが走るわけです。利下げどころか利上げを催促するような動きになっているのかもしれません。にわかにインフレ懸念が高まっていますが、住宅市場の低迷も続いていて景気後退も気がかり材料。このまま上昇を続けるとは思えませんが、、、。明日のCPI発表で波乱があるかもしれませんが、それまでは強いと見た。213円から214円くらいまでの上昇を期待。

さてG8では、原油や食糧の価格高騰が「世界の安定成長に重大な試練を与え、インフレ圧力を高める恐れがある」との懸念を表明。協調して対応し、投機資金の影響にも注意を払うことを確認したのですが、今原油上がってます。声明無視の動き?!ダウは若干売られているようです。やはりこのままドル買いでGoというわけには行かないなにか嫌なムードのようにも思うのですが、、、。

グリーンスパン前FRB議長が14日「深刻なリセッションの可能性は減少した。金融危機は最悪期を脱したか、まもなく脱出すると思われる。」と述べたことなどがニュースとなってみたり、元財務官の榊原氏が米国はこれまでの「ドル安容認」から為替政策を変更したとし、当面はドル安が進む可能性は低く、ドル・円相場はしばらく1ドル=100円から110円で推移するとの見方を示した、これは16日ブルームバーグ・テレビとのインタビューでの発言とのことでブルームバーグニュースにあったものですが、榊原氏はこれまで「円安バブルの崩壊」により、1ドル=90円台までドル安・円高が進む可能性があると予想していました。ところが前提条件となる米国の為替政策が変更されたことで「よほど米経済に大きなショックがない限り」、当面、ドル・円が100円を割り込むことはなくなったと、方針転換。グリーンスパン氏にしても米国のリセッション入りを昨年から繰り返し発言し盛んに煽ってきた印象のある方です。この方の方針転換ともとれる発言とが、どうも気になるのですよ、、、。

また榊原氏は、ECBは7月に0.25ポイントの利上げに動く可能性が高いとした上で、「当面、利上げはするけれども、ユーロ高・ドル安は好まないということで欧米が一致している」と分析した。ラガルド氏が利上げを否定するかのような発言もしていましたが、ECBはどうするんでしょうか。利上げの可能性があるというのならユーロ高を牽制してもユーロは買われてしまうのでは。。。。

最近いろんな方の発言が気になりますが、とにかく今週あたりに結論がでそうです。もし今週から来週にかけて何もなければ、もしかすると、これは本当に円キャリートレード復活なのかもしれません、、、、。

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