2008年7月10日木曜日

サミットが終わりました。環境サミットということで原油高抑制に期待する向きもあったのですが、やはりというか、当然というか、現在のマーケットを変えるには至らず、結局のところただ振り回されただけに終わった、、、、という感じです。現在ダウ平均はプラス圏からマイナス圏へ行ったり来たりを繰り返しているようです。どちらかというと売り圧力が強いみたい。そして原油は反発中。今週に入って調整しているため、ここからの揺り戻しでまた最高値更新となるのでは?と気がかり、、。特に今日東京時間午後にイランが少なくとも9発ミサイルを試射したという報道が伝わり原油が買われる動きもありました。

そして、このニュースを受けての為替市場はドル売りに反応。「有事のドル買い」という言葉は昔。9.11後は「有事はドル売り」の傾向が顕著となっています。ドル売りですから、ユーロドルの関係ではユーロ高ドル安に反応、ドル円では円高ドル安です。では代わりに買われるようになった通貨は?というとスイスフランでしょうか。地政学リスクが高まると、永世中立国であるスイスに資金が逃げるようになったと言われていますが、今日もドルスイスフラン相場でドル売りスイスフラン買いが顕著に現われました。スイス円ではスイス買いかな?

ただ、このニュースでのドル売りの流れは一時的なもので、結局は行って来いの展開。韓国が介入を行っているというニュースもあります。このところのマーケットは、サミットだ、介入だ、バーナンキ氏の発言だ、ミサイルだ、とニュース毎に違った反応をとりやすく、トレンドが見えません。材料が出る度に右往左往?迷いに迷っているように映りますが、こんな相場でもこれを上手く取る人もいるのでしょう、そのテクニックは?ファンダメンタル分析では到底このようなレンジ相場はとれません。かといってテクニカルでも騙しに騙されて、、?!ってな感じですね。疲れる相場が続きます。サミットが終了したことから動き出すかもなどと安易に考えていたのですが、よくよく考えてみるとそろそろアメリカの主要企業の決算発表が本格化します。17日のJPモルガン、メリルリンチ。21日バンク・オブ・アメリカ、22日のワコビア。良いわけがない、、、それを考えると、安易に円キャリー復活とも決めつけることができません。

昨日のバーナンキ氏の発言が、いよいよ公的資金の投入を真剣に考えはじめたのだと解釈する声もありますが、同時に今頃本気出されてもさぁ、、、という批判的見方のほうが多いようです。そうかな?もっと早く公的資金投入すべきだったとは思いませんけど、、、。市場というのは要求、催促の多いものなのですね。昨日の氏の発言からドル買いとなった理由が「公的資金」を期待する思惑なら理解が出来るのですが、それにしては買いが続きません。懐疑的というか、欲張りというか、いや、さらにもっとネガティブな材料をアメリカは内包したまま表面化していないだけかも、という不安心理がつきまとっているのでしょう。

ユーロドルは昨日下がったところで切らなくても、戻って来たじゃない、、、などというタラレバは言わないことにして(笑)さて次の戦略は?

、、、、まだ次のシナリオが描けずにいます。原油の反発からユーロドル1.60シナリオにかけてユーロ買いしてみようか?アメリカの決算も悪いでしょうし、、、、。などという考えもあるにはあるのですが、確信が持てず。ということで迷うくらいならちょっと待て。今日もノーポジションで様子見に徹することにします。ではまた明日。

あ、リラは継続中。

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