FOMCでブレイク!じゃないんですよねぇ。
予想通り政策金利は据え置かれましたが、注目の声明文では景気後退懸念とインフレリスクの両者が盛り込まれて為替市場も反応に困った、という感じでした。ドル円相場は108円をはさむ攻防から決着が先延ばしとなったと思われました。
ところが、一夜明けて今日になってからですよ。夕方からの108.50円を明確に上抜けてのドル買い、これにはどんな材料があるのでしょう。これがよく言う「相場は行きたい方向に行く」ということでしょうか。「、、、もうこの水準でチマチマ煮え切らない動きをするのに飽きちゃったわ。ビッグイベントも終わって肩の荷も下りたことだし、後は好きにさせてもらわよ。」みたいな台詞を残して行ってしまった。って感じ?!(笑)
ともかくここ2ヶ月ずっと重かった108円半ばをブレイクして上昇してきました。2ヶ月ものフラストレーションが爆発するんですからこのブレイクは大きいと思われますが、その割にはブレイクしてからの勢いが今ひとつな気もいたします。
ではここから上値を追いかけてどこまで高値を狙えるのでしょう。
ドル円の週足をみてみます。
2007.6.17 124.13円から
2008.3.17 95.73円までの下落(28.4円幅)
これを黄金分割!!
最初のターゲット106.58円はクリア
次が109.93円 これが半値戻し
その次が113.28円となっています。
現在の値位置からは半値戻しの109.93円がターゲットですが、これって後わずか60銭ほどで到達してしまうんですよね。しかも現在雲の中に入ってきていますが110円くらいのところに一目の雲の上限がある。ここで一旦止まると見るのが妥当なところ。大きく吹くかと思われてそうでもない理由はここから上値を追いかけても、次の節目が近すぎて妙味がないということかしら?
ドル円を追いかけて買うことはやめておくことにしましょう。でもこの動きのおかげでユーロドルのショートポジションが好調です。いよいよ1.54ドルライン割れが現実のものとなりつつありますが、高値圏での大きなレンジ相場、この下限は1.53ドル。ここを下に抜けないことにはまだ大きく下落トレンドがスタートしたとは言えないので、ここからが撤退するところを探る難しい局面。いわゆるチキンレースというやつですね。どこで利益確定するか。あるいはこのまま耐えて、大きな下落トレンドスタートに賭けるか?!今日のところははもう少し下を狙うことにしますね。
オセアニア通貨は軟調ですが、欧州通貨が好調でした。
ユーロドルでユーロが売られ、ドル円で円が売られ、、つまりドル高の流れですね。こうした中にあってユーロ円が強い理由というのは私にはよくわからないのですが、昨日狙ったポンドの切り返しはうまく行きました。213円台に乗せてなお上昇中ですが、私はちょっと早まって212.86円で手仕舞ってしまった。215円までの戻りを期待していたわりには、あまりに急速に上げてきたものですからちょっと怖くなっちゃって(笑)後の上昇は「頭はくれてやれ!」という大らかな気持ちで諦めることにします。ここから先のポンド円の動きは今読めません。ということでドテン仕掛けることはせず大人しく寝ることにします。
今狙いたいのはオセアニア通貨の戻り売り。もうちょっと戻ってくれたらショートしたですね。オージー円は100円に限りなく近づけて。キウイ円は79円台乗せまで待ってから。待ちすぎて仕掛けそびれちゃうかな?
さて先週から担当させていただいているラジオNIKEIマーケットトレンド。今日は金市場の動向についてコモディティ専門誌デリバティブジャパン記者の石川久美子さんにお話を伺っています。金などの商品価格は為替の動きに大きく左右されますので為替市場の先行きも分析しなくてはなりません。番組ではコモディティ市場の専門家の目から見た為替分析もいただいていますので、興味のある方はオンデマンド放送を。
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