2008年10月13日月曜日


日米ともに3連休の最中ですが、
為替市場はそうもいっていられないのでG7の復習でもしておくことにします。
ブラックマンデーとかなんとかネーミングをつけたい向きが[ブラックサーズデー]とか[ブラックフライデー]とか言ったりしているようですが、一体どの日を取り上げて悪夢とすればいいのかわからないほど毎日がパニック。

G7が待ちきれず「10カ国強調利下げ」に踏み切ったものの下落に歯止めをかけることはできず、もうできることが見当たらないといった中でのG7、市場もそれほどの期待は持っていなかったとは思うのですが、そうは言っても何とかしなきゃ世界恐慌目前、ウルトラCは出るか出るかと注目されていましたが、、、、。



金融機関に対し、緊急かつ例外的な行動が必要なことで同意。
公的資金注入の必要性で協調的な姿勢をアピールし
金融問題に焦点をあてた「行動計画」という5項目の指針を取りまとめで閉幕!!


■G7「行動計画」の骨子(asahiコムから)

1.システム上重要な金融機関を支援し、破綻を避けるためあらゆる手段を活用
2.信用市場と金融市場の機能回復のためあらゆる必要な手段を講じる
3.金融機関に対し、必要に応じ、公的資金と民間資金で資本増強できるようにする
4.各国の預金保険プログラムが強力で一貫していることを確認
5.必要に応じ、抵当証券など証券化商品の流通市場を再活性化させる

さて、これってどんなもんでしょう?

G7では通常、経済情勢の分析や課題を盛り込む「声明」をまとめる形をとっていますが、
今回は「行動計画」を発表。これは異例のことだそうです。

こうした形をとる事で「各国当局の危機意識が伝わった」と一定の評価をする向きもありますが、
いろいろ見ているとそれはほんの1部で、概ねが厳しい見方をしています。

というのも公的資金をつかっての資本注入にしても、
金額や注入先が明らかにされているわけではなく、具体性に欠ける。
いつ、どこに、いくら資本注入されるのか不透明な状態では
それが実行されるまでの間株価が下がり続けるリスクは十分に考えられます。

この点についてマーケットが踏み込んだ内容を期待していたとするなら、
週明けは失望の売りからスタートとなります。
でも、どうせだめだろう?ということでこれまで売り込まれすぎていたとするなら、
材料で尽くしで買い戻しもあるかも。
どちらにせよ、暴力的な下げが続いているので、
どこかで大きく戻る局面が出てきそうなものですが、戻っても、、、
頭はたたかれるんでしょうね。
だって、ウルトラCとは程遠い内容でしたし、もう打てる手が思い当たらないんですもの。

協調介入?

まだその手がありますけど、、、G7ではそういう話は出なかったのでしょうか?
しかし、FOREXRADIOYMTVでも議論していますが
介入って言ったって今、ドル円以外ではどういう協調が考えられる?!
こちらも実現性はかなり低いと思います。

今回のG7で抑えておきたいポイントとして
日銀の白川総裁とECBトリシェ総裁の発言が気になる。


■日銀の白川方明総裁
「必要で適切なときに(政策変更を)行う」
日銀としても緊急時には利下げを検討する余地があるとの考えを示唆

そうですか。この間は協力しませんでしたけど。
ということは、これだけ低金利の日本が金利を引き下げるところまで
追い詰めれらることも十分考えられる事態にあるということですね。
確かに為替市場での急激な円高、このスピードには驚きますが、、、。

■ECBトリシェ総裁
「物価上昇リスクは減退した」

インフレファイターのECBがこのような発言をするとは。
ユーロの追加利下げも視野に入れておかねば。となるとユーロは安い。

これからのマーケットは「最弱通貨対決」ですね。どの国も金利は引き下げ傾向です。
金曜のYMTV はタイトルを何度も変更してのプログラムとなりました。
高野やすのりさんとだいまんさんにこの相場の考え方を聞いています。
だいまんさんのテクニカルサポートポイントも!!お見逃しなく。

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