2008年11月10日月曜日

さすがに雇用統計で方向がハッキリするだろう。

と思って待っていましたが、いやいやこの相場一筋縄ではありません。
あれだけ悪い数字が出たのに反応は限定的だなんて。

失業率は6.5% 前回6.3%から悪化、1994年以来の高水準。
さらに、NFP・非農業部門雇用者数は、▲24万人(予想は▲20万)10カ月連続で減少。
平常時ならドルが大きく売られるはずです。
ところが、ダウ平均は248.02ドル高の8943.81ドルと上がった、、、、。
その前2日ほど売り込まれたので買い戻しとの解説もあります。
悪い結果は折込済みだったからだという解説もあります。
また次回FOMCでの利下げ観測の高まりという見方も、、、。

いやそれ以前に、今は経済指標で動く相場ではないということかもしれません。
もっと大きな要因で市場が動いている?それは何?やはりドルの需給でしょうか。
しかし、ドル不足からのドル高圧力は収まりつつあるのではと思っていたのですが、
やはりまだまだ相場が平常時に戻ったと見るのは時期尚早だということでしょう。

しかしこの雇用統計の悪化はじわじわと効いてくる様に思います。
過剰に買われたドルは流動性が戻ってきたときに大きく売られるでしょうし、
その時になってこうした悪材料を過剰に織り込みに行くように思うのですが、、、
ただしこれはストレート通貨の場合。
ドル円だけは、この大混乱でもそれほど大きく動きませんでしたので、
流れは同じでも行き過ぎた動きとはならないのでは?

短期的な見方ではドル円ももう一度90円方向と思っているのですが
なかなか動きません。レンジが続きますね。
いつ方向が出るのかしら、、、?

さて、オバマ政権の組閣。
財務長官に誰を指名するか。いろいろと憶測が流れていますね。
先日ボルカー氏の名前が挙がっていることをブログに書きましたが、
ローレンス・サマーズ前財務長官ですとか、
ティモシー・ガイトナー・ニューヨーク連邦準備銀行総裁などの名前も挙がっています。

サマーズさんってクリントン政権下で財務長官を務めた方ですよね。
90年代のメキシコペソ、アジア、ロシア危機の際には財務省で対応にあたったそうです。
長官退任後、ハーバード大学学長となったそうですが、
「女性が科学で優秀な成績をあげられないのは素質の差だ」という
女性蔑視発言で学長を退任したそうで。
ふーん、女性蔑視するような方でしたか、人種蔑視はないのかしら?!
でも、今年9月半ばの金融危機以降は、オバマ候補の経済顧問を務めているようです。
成果が認められると判断されるならサマーズ氏の可能性もありそうですね。

ティモシー・ガイトナー氏は現ニューヨーク連銀総裁ですが、
ウォール街に直接かかわっている立場の方です、現場のことが
良く分かっているという強みがあるのでしょうか。
銀行は統一した規制枠組みの下で業務を行うべきとの見解を持っているそうですから、
規律と統制能力に期待?

それからなんと「ウォーレン・バフェット」の名前も?!
、、、ありえないでしょ?お休みなさい。


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