明けましておめでとうございます。
お正月休みも終わり今日から東京市場もスタートします。
毎年恒例ですが今年のマーケット予測をまとめたものがあちこちで見られますね。しかしながら現実は有識者の予測を超える動きとなるのが常。エコノミストや有識者といわれる方の予測は参考程度にしておくほうがいいでしょう。
昨年2008年などは1月1日元日の日経新聞の一面のタイトルが「沈む国と通貨の物語」という円安を憂う記事。この記事は「YEN漂流」と題してしばらくシリーズ化されましたが、「円はいまやローカル通貨」とまで書いていました。何故に日経が昨年春先にあれほど円のネガティブキャンペーンを繰り広げたのか、当時は非常に疑問に感じておりましたが。それがたった1年後には「最も信頼のおける通貨」として猛烈な円高となっています。こんな事態を誰が予想できたでしょうか。
昨年2008年正月時点での有識者によるドル円レートの予測は大統領選挙の年はドル円のボラティリティが低いというアノマリーも手伝ってかおおよそ105円から115円くらいのレンジに集約されており、最も円高を予測された方でも95円くらいなものでした。※ただしこれは企業トップなどの面々もあり予測というよりは想定レートとしての回答も見受けられますが。
そして今年2009年1月1日の日経新聞の1面記事は
「危機がひらく未来へ~トヨタ、太陽電池車で挑む」
そして今年2009年1月1日の日経新聞の1面記事は
「危機がひらく未来へ~トヨタ、太陽電池車で挑む」
世界の景気後退や派遣切り問題で年が越せないという悲惨極まる労働者問題などを抱えた
暗い世相とは反対に、夜明け前が一番暗い~とポジティブな記事を持ってきました。
そして、有識者によるドル円レート予測(想定?)は90円から100円くらいに集約されており、
最も円高を回答した方でも85円。となるともうそれほど円高のリスクに脅えることはないにしても、
こちらは日経の有識者回答より円高予測が多い。
8人のエコノミストの円の高値予想は
1ドル=80円台が6人、70円台が1人、90円台が1人。