2009年12月8日火曜日

雇用統計ショックでドル円は90.78円まで高値がありました。流石に今週はギャップダウンで寄り付き、このまま下げてしまって8月の雇用統計ショックの時のように逆張りで売りが正解という結果になるか?と期待した向きもあったかと思いますが、意外に下げずに粘りましたね。NY時間に入って下値を切り下げてきた感じですが、、、走る風でもないですね。さて、ここから買ってみようかな・・・・?

今日はY
MTV「まる金のここがポイント」生放送がありましたが、生で見られなかったと言う方は是非オンデマンド放送を。まる金こと荻野金男さんはT&Cフィナンシャルリサーチの取締役編集長、情報ベンダーの方ですからその情報網にはいつも驚かされますが、今回もおいそれとはここに書けないようなマル秘情報が!
ドバイショック時の85円割れからの戻り局面では仲値の決め方がおかしかった・・・
ってこれがどういうことなのかは、オンデマンド放送で確認して下さい。

それからこれはこぼれ話。

あのドバイショック時に介入警戒が高まった背景として日銀が国内の邦銀・外銀にレートチェックをしたからという報道がなされましたが、日銀は今はEBSディーリングボードも持っているのでレートがわからないわけではない。そもそもレートチェックという表現がまずいようです。日銀が何をしたのかというと、マーケットのどういう筋が売買しているのか、どのあたりにストップがあるのかなどの状況のヒアリングであって「レートチェック」ではないのです。
「レートチェックなんか毎日してる」(これは大倉さん)
記事にするなら「ヒアリング」と表現すべきだそうです。
そして確かにあの時「ヒアリング」は行われ、それが更なる円高に歯止めをかけたことの一つの要因となっているとうことです。

しかしながら、85円台の大台を割った円高トレンドを転換させるのは
容易ではないだろう。。。国内勢はドル弱気一辺倒、戻り売り戦略を
唱える向きがまだまだ多かったですし、今もそういうムードは消えていません。
しかし、荻野さんによりますと、外銀はすでに先週から90円の
ドルコールオプションを大量に仕掛けていたとの情報。90円?!
日本勢は日銀の新型オペを評価しないムードが高かったのですが、
その裏で海外勢は鮮やかに掌を返していたわけです。

あの腰の重い日本政府が、日銀が動いた。
これはグローバルマーケットにおいてはそれなりの意味を持っているようです。

それだけではありません。先週の欧州の「出口戦略」へ一歩、、、の機運。
FRBバーナンキ議長が「途上国の新たな資産バブルの可能性を注視したい」
「FRB出口戦略に関する手段がある、適切な田移民腑には注意深い分析が必要」
など出口戦略に向けての準備があるかのような発言を繰り返している中で
あの雇用統計ですよ・・・・。あの数字が正確なのかどうかは別問題ですが
(あの数字には懐疑的な見方も出てきています)
世界のムードが出口戦略に一歩近づいているわけです。
オーストラリアはもう3度目の利上げを実施しましたものね。
そして日銀の今回の新型オペです。方向としては逆ですが。
大切なのはこの一連の出来事が意味する事が何かということ。
新型オペ10兆円がたいしたことがないとかそういうレベルの議論では
ありません。風向きを見ろ。ということです。
荻野さんはこうした各国の政策、スタンスの変化を指摘、
いち早く外人勢が動き始めている事などを
解説してくださいました。

そうそうそれから毎朝、日銀の当座預金残高をチェックしましょう!!
当座預金残高は現在12兆円。今後ここから増加するのかどうか・・・。
当座預金残高、準備預金残高勘定が増えてくると円安圧力となります。
18日の政策決定会合にも外人勢はかなり注目しているとのこと。
大倉さんも今日のブログでドルキャリーから円キャリーへといったレポートの
紹介をしていらっしゃいましたが・・・。
今日は
特に必見プログラムですよ。

とかなんとか書いている内にバーナンキ氏発言でドル売りが走りました。
ワシントン・エコノミック・クラブ主催の昼食会で
「米国は経済成長において重大な逆風にさらされている」
「インフレは現在よりさらに低い水準で推移する見通し」
「クレジット市場はタイトで、雇用市場は弱い」などと述べたことを受けて、
米低金利政策の長期化観測が高まったとかなんとかで
ドル円は89円くらいまで下げました。
発言内容がちょっとこれまでの出口戦略に前向きなトーンから
変わっているのが気になりますが、まだ速報レベルなので
全体像がみえません。
しかし、89円どころまで下がったことでここから切り返すものと判断。
89.38円でロングしてみました。
なんだかやたら長くなりましたので、続きはまた明日。

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