2009年12月11日金曜日

今日はFOREXRADIO
ディーラーの座右の書として有名な本「生き残りのディーリング」の著者
矢口新さんにご出演いただき、いろいろお話を伺いました。

「トレンドは実需によって、ボラティリティは投機によって作られる」
相場は実需と仮儒。投資と投機で出来ている。
投資の性質は保有。時間に強いが量に制限がある。
投機の性質は量では圧倒しているが時間制限がある。
こうした時間の制限と資金量の関係が相場を作っている
という考え方が矢口氏のタペストリー理論。
マーケットの構造はタペストリーのようなもの?!
一見なんのことやら??ですが、お話を聞くとタペストリーが
紐解けてきます。

矢口さんのお話は衝撃的!と言いますか、、、(笑)
驚かされることが多くありました。

基軸通貨ドルの信認の失墜というようなことがよく言われますが
そもそも基軸通貨なんて考え方をすると見誤る。
その概念を持って相場をみると、ドル安になればなるほど
基軸通貨としての信認失墜に繋がるという懸念が生じ、
ますますドルを売りたくなる。
しかし、相場を占う上で大事なのはドルの信認失墜というファクターではなく
その流動性。現在の貿易通貨として一番大きいのはドル。
このあたりの解説は目から鱗、現在はドルの流動性は高まっているんですよ。
ドルの価値がどのレベルにあっても基軸通貨云々という議論と混同してはいけない。
今そういう理由で今ドルが売られているのなら、いずれ必ず巻き返される・・・・?!

また、なぜ円が買われているのか?
矢口さんの視点は経常収支。
円は320兆の円高圧力を抱えている・・・・。
介入の可能性は?
矢口さんは相場の構造を紐解きながらわかりやすく解説くださいました。
この円高は構造的なものです。
また介入を試すところまで市場は止まらない・・・?
ディーラーは介入レベルを知るまではおさまらないとか(笑)

さらにユーロが今後どういう運命を辿るか。
このお話はちょっと衝撃ですよ。

是非オンデマンド放送で矢口さんの見方を聞いてくださいね。

矢口さん曰く、出来高と価格を扱った既存のテクニカル指標には
いいものがないのだそうです。
NVI(Negative Volume Index)
PVI(Positive Volume Index)
出来高移動平均線(Volume Moving Average)
OBV(On-Balance Volume)
逆ウォッチ曲線
MFI(Money Flow)
これらの指標の数式を見れば何を元に考えられたかが見えてくる。
矢口さんはその有効性の検証と、
何故これらの指標が使い物にならないのか、
どのように作られたものなのか、その考え方を紐解いていらっしゃいます。

また出来高系のテクニカルだけではなく、
プライスアクション理論(Price Action Theory)
ダウ理論(Dow Theory)
トレンドライン(Trend Lines)
移動平均線〔単純移動平均線(Moving Average)〕
オシレーター(Oscillator)
移動平均乖離(かいり)率(Deviation from Moving Average)
モメンタム(Momentum)
MACD(Moving Average Convergence Divergence)
RSI(Relative Strength Index)
ストキャスティクス(Stochastics)
ウィリアムズ%R(Williams %R)
パラボリック(Parabolic Indicator)
新値足 カギ足
ポイント・アンド・フィギア(P&F: Point & Figure Chart)
フィボナッチ係数(Fibonacci Number)
エリオット波動(The Elliott Wave Principle)
と、とても書ききれません(笑)
あらゆるテクニカルを検証し、5つ☆で成績をつけた本を
11月に上梓されました。「テクニカル指標の成績表
これは必読でしょう!私もこれから買って読もうと思います。
今、株でも為替でもテクニカル指標というのはクリックひとつでチャートに
表示させることが出来るのですが、一体どれを使ったらいいのか難しいものですよね。

さて、ユーロドル1.4730ドルの売り注文がヒットしました。
200日線に頭を抑えられて下げるというのが私の見方だったのですが
ちょっとここを抜けて上に上げそうなムードも・・・・。
1.4680~4755のレンジ幅の中にあるのでまだ耐えられますが
どうも思ったようには下がってくれませんね。
でも昨日書いたシナリオがまだ私の中で生きてますので
暫く様子をみることにしましょう。

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