今日とうとう日本航空が会社更生法申請、破綻しました。
民主党政権となってからはこの問題がこうした答えを出さざるえを得ないところまで
来てしまっていることを大方予測するに至っていましたが、
ちょっと前まではまさかJALが破綻するだなんて誰も思っていなかったですよね。
そしてこの問題が為替にどんな影響を与えるのだろう、、、?!
噂ではJALが長期予約していた20億ドル前後のドルの反対売買が出るのでは?
なんて話もありました。実際に「日本航空が正式に会社更生法を申請」
とのニュースが走った17時30分直後には円買い優勢でした。
でもその後円安が進んでいるわ・・・。
一説によると日航は1985年8月の1ドルが250円だった頃、
1ドル185円で1986年~1996年の10年間に渡り
36億6千万ドルの為替予約を行ったのだそうです。
ところが翌月がプラザ合意!!
怒涛の円高となり、とうとう1995年には1ドル79円を記録。
このおかげで日航は2200億円以上の損失を被ったとされています。
その影響はなんとこの先7年。。。2017年まで続くとか。
プラザ合意の一ヶ月前に185円での為替予約か・・・・。
運が悪いとしかいいようがありません。
こんな話が今週月曜の日経新聞の
「私の課長時代」というコラムにも掲載されていましたね。
油田開発の現場を歩いてきた出光興産の天坊昭彦氏(現会長)が、
1985年に国際金融課長に転じた時の話。
「ドル円があまり動かないね」と部下に言うと、
「コンマ以下3桁が動いているじゃないですか!」と怒られ、
襟を正して銀行のディーラーなどに話を聞いて回ったというもの。
油田開発は100億単位でお金を使っていたそうですから・・・・。
NYやワシントンまで出向き、
役員会に提出する為替リポートを作成して帰国したそうです。
その内容が「為替は緩やかな円安で推移するだろう」というものでした。
ところがその為替リポートを提出する前日に突如発表されたのが「プラザ合意」
大急ぎでリポートを書き直したというエピソードですが、
これは社内レポートで、しかも書き直すことが出来て良かった(笑)
日航の為替予約は洒落になってません・・・・。
このコラムで興味深かったのが、大手銀行の敏腕ディーラーに(誰だろう?)
「為替で向き合う上で一番大事なことは何ですか?」と尋ねたところ
「歴史観です」という答えが返ってきて目からウロコが落ちたとおっしゃっていること。
これは昨日今日FX取引を始めた私などには勿論ないもので、
仕事でご一緒させていただいている大倉さんやだいまんさんの話を聞くことが
どれほど貴重で大切なことかを改めて感じさせてくれるお話ですね。
話がそれちゃった。
今日はね、突然ポジション取ったんですよ!!
ポン様~♥
今晩発表された12月の消費者物価指数が2.9%となり予想の2.6%を上回りました。
これはBOEが定めるインフレターゲット(2%±1%)の上限にあと0.1%と急接近しており、
前回からの伸び率の幅は統計開始以来最大です。(前回1.9%→今回2.9%)
となるとBOEは1月の声明文で「量的緩和は終了まであと1ヶ月」とコメントしていましたが、
予定通り資産買い入れプログラムを休止するでしょうし、
またまたお騒がせの英テレグラフ紙が
「来年、英国は他の主要国経済より強い成長を達成する」といった明るい見通しが付随して
出てきて、ポンドは急上昇!!
日足でみるとポンド円はまだまだ持合いですが、一目の雲は上に出ている状況ですし
15分足ではちょっとレンジブレイクっぽい形になっているし、そろそろ弾けるんじゃないかなーと
思いまして。ポンドネガティブな声は相変わらず多いですが、だからこそのロングでどうかしら?!
かたやユーロ市場ではスウェーデンの財務相が
「ギリシャの経済統計は詐欺まがい(fraudulent)だ」と発言していたりと
相変わらずパッとしない。
今晩でた1月の独ZEW景況感調査は47.2と予想の50.0を下回りました。
前月比で4ヶ月連続の悪化?!ポン様とユーロで明暗分けました。
最後にメモ書きとして書き留めて起きます。
個人的には普段あまり見ていないキウイネタ。
明日NZの第4四半期消費者物価が市場の事前予想の2.1%を上回ると、
3月の会合で利上げを実施するかもしれないと見られています。(2月は会合なし)
会合は1月にもあるのですが、
12月の声明では「2010年中頃に刺激策を解除する=金利を引き上げる可能性」
を示唆していましたので、流石に1月利上げに踏み切るのは早すぎるだろうとの見方が大勢。
しかし、明日の消費者物価の数字が予想以上だあるなら、3月の利上げは必至との
見方が広がっているようです。
明日のNZ消費者物価が2.1%を上回るかどうか注視しておきましょう。
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