2010年1月22日金曜日

いやーやられました。もう開いた口が戻らない(笑)
オバマショックと名づけられたようですね。

そもそも方向を誤っている時点で言い訳無用ではございますが、
こういう動きに直面すると、なんだか「事故にあった気分」で
曲がっても仕方なかったよね、なんて言い訳をしてしまいたくなります。
・・・いえ、この件がなくても駄目だったのでしょうけれど(笑)

昨日の
FOREXRADIOでは大倉孝さんをゲストにお招きして
大塚亮さんと3人で(時折だいまんさんの声も?!)このところの為替市場と
今後の行方についていろいろお話したのですが、
大倉さんや大塚さんがダウに大きな懸念を抱いており、
加えてオバマ大統領の金融機関に対する規制についても、今後のマーケットを大きく縮小させる
要因になると指摘していたんですよね。
*これは最大50社の大手金融機関から特別税を徴収する案についてですが、
課金の対象となるのは、資産規模が500億ドル(約4兆5600億円)を超える金融機関。
米シティグループ、AIG、バンク・オブ・アメリカ等が含まれ
6月30日から徴収する計画とされていました。
14日には
ブルームバーグ記事になっています。

先般イギリスでも銀行が支払う幹部行員やトレーダーへの賞与について、
2万5000ポンド(約370万円)を超える場合、
超過分の50%の税を銀行に課すと発表しており、
欧米のトレーダーがアジアに流失するなんて話も出ていましたが。。。。

まさか、そんな話をして皆で放送後食事にでかけて楽しくやって帰った直後に
オバマ大統領が金融規制提案をぶち上げるとは!!!
大倉さんの話を聞いていながらどこか他人事のようにポジション保有したままで
飲みに行っちゃって。帰宅したらポンド円ロングのポジションは見事撃沈していたのでした。

詳しくは
オンデマンド放送を

具体的には
銀行の自己勘定取引やリスク・テイクに新たな制限を求めること旨とした提案で
「自己勘定のトレーディング事業は、全ての銀行に禁止する」
「銀行がヘッジ・ファンドに投資をしたり、所有してはいけない」
とか、ちょっと信じられないような内容です。

これでリスク選好マネーが逆流。ドル円は今日90円を割り込みました。
米国株価が急落、長期金利が急激に下落、ドル下落、、、。

ポン様なんて酷いものです。2.5円?!の下落です。
クロス円は軒並み売られましたが、ユーロドルは、良くわからない。
その前までに売られていたせいか、他の通貨が下げている時に反発してたりして。
でも決して強いわけではなく(笑)

そして今日の日経平均は今年に入り最大の下落率を記録し、
昨年末の大納会以来の安値引け。

中国の好調な指標から一段の引き締め策が出てリスク回避の動きが強まるかも。
ってぼんやり予測していたのですが、まさかアメリカ発でショックを与えられようとは。

しかし、オバマさん大丈夫なんでしょうか?
実態が伴なわない景気回復機運は株価の回復頼りみたいなところがあるでしょ。
それなのに、株価を下げるようなことをしちゃって、、、、。

もちろん株価だけが景気回復を表すものではないのですが、
今回の規制案はどうも追い詰められている感が否めません。
豊島逸夫さんのコラムに今回のオバマショックまでの経緯において
腑に落ちる解説がありますので是非ご一読を。
オバマ金融規制案で大荒れ
~豊島逸夫のニュース読解から

この問題まだまだ尾を引きそうです。と締めくくられていますが、、
この下落始まったばかり?!

しかしながら金融機関も黙ってはいないようです。

どうやらメリル・リンチ証券をBOAから分離独立させて、
新たな投資銀行として復活させるという話が浮上している模様。
表向き「投資銀行」はリーマンショック以降消滅したのですが、
実態は投資銀行業務はなくならなかったわけで、今度は締め付けが厳しくなることを
きっかけに堂々と復活させてしまうという皮肉な結果に?!

また、どうやらこの規制案にも抜け道がいくつかあるようです。
金融機関の全てが抜け道を使って規制をすり抜けることとなれば
この規制案自体パフォーマンスに終わってしまう可能性だってあります。

こんなニュースも出てきていますし・・・↓

んーまだまだ昨日、今日のショックから新たなトレンドを探りにくいですね。
本当はこのドル円90円割れは買ってみたいの。ポン様も今146円台で買いたい。
でも、、、、まだ今晩のNYを見ないと怖いかな。
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