2010年5月7日金曜日

連休明けの東京市場、
日経平均は今年最大の下げ幅を記録、
心理的節目である11000円、
そして前回の4月安値10865円をあっさり割り込みました。

そしてダウ平均も現在100ドル超の下落となっており
まだリスク回避の流れが継続中。

ドル円は93円を割り込んであっという間に92円ロー。
ユーロドルは1.26台ですね。
鉄板だったオージーも立つ瀬なしの下落となっています。

いよいよ「ソブリン危機」相場本領発揮でしょうか?!

ギリシャで死人が出るようなデモが激化しているのを見ると
本当にEUの支援合意が得られるのだろうか、と不安になると言うものですが、
すでに市場はスペインやポルトガルのリスクも折り込み始めているのかも。
今日あたりはイタリアの格下げの噂も出始めた模様。

さらにはあのゴールドマン・サックスに検察当局の捜査が入るだとか、
ドバイ・ワールドが142億ドルの債務の金利支払いを
停止するといったニュースが出たり、
よくよく見渡してみるとネガティブな材料がアチコチに
山積していることに気がつかされます。
先週、GWに入る前までは「リスク選好」相場だったのに不思議なものです。

しかし、ダウ平均の上がり方が異常だったことを思うと、いつか来る調整が
やはり毎年警戒されるGWを絡めて来ただけのことだと見ることもできますが、
悲しいかな、過ぎてみて気付く。「こんなに分かりやすかったのに」って。
渦中にあっては何故か目が曇ってしまうものなんですよねぇ。
今回はGWで気を抜いていたこともあって、この相場完全に傍観者。

という愚痴は置いておいて。

どこまで下げるユーロ!!
今日のユーロスイスのチャートなぞバッドティックかと思ってしまう異常な下落。
介入はどうした?!諦めたのかしら。
ギリシャから巨額のマネーがスイスに逃げているとの話もあり、
リアルマネーが動いているのかもしれません・・・。

シカゴの投機筋のポジションンが史上最高のユーロSと言われて久しくも
当事者のギリシャがゼネストで死人を出す有様ではユーロ、買い戻せないですね。
個人的には1.20ドルまではあると思っていたのですが、中長期では
パリティに迫る下落の可能性だってあるんじゃないか?と思うあでになってきました。
ということで、ユーロは戻ったら売りたいのですが、
なにせ戻らないので目先は様子見。

それよりも目先はポンドに注目してます。
今晩イギリスでは選挙が行われているわけですが、
結果をまたずして棒下げ中。明日の東京時間には大勢がわかろうと言うのに
何先走ってんの?って感じです。

あ、ドル円も下げてるし、クロス円も下げているわけだから当然か。
しかし、気になるのはユーロポンドの反発の勢い。
ユーロが今日の東京、ロンドンでどんどこ下げ過ぎて
流石に止まっている中でポンドの下げが目立ってきたんですね。
ユーロポンドのチャートは日足でレンジの下限まで下げて
反発しているように見えます。

ひょっとしたら、ここからしばらく、
投機筋のターゲットがポンドネガティブにシフトするのでは?
と思わせるような動きです。

イギリスの選挙は野党である保守党が有利とされていますが
世論調査の支持率は、保守党が37~35%、労働党29~28%、
第2野党・自由民主党が28~26%と拮抗しており、
ハングパーラメント・どの政党も過半数に達しないという事態となるかも。
このハングパーラメント、戦後1974年に一度だけあったようですね。
仮に保守党が第1党になったとしても過半数議席がなければ、
規定上、現職のブラウン首相に組閣の権限があるのですが、これは議会で
不信任案が可決される可能性が高く政権運営が不安定になるのは避けられません。
というわけで、おそらく売られすぎたユーロの買戻とともに、ポンドを狙って
新規売りが入るかもしれないという閃きに賭けて、
ポンド円139.34円でショートしたのですが
なんだかその後、凄い雪崩が起こっていて、
ポンドでもオージーでもユーロでも
なんでも良かったみたいなことになっているわね・・・。

この短時間に2円も取れているんだからいいか!
というわけで今後のポンドの行方に注目ですよー。

明日は雇用統計。目下それどころじゃない動きですが。
YMTVでは「ソブリン危機相場がやってくる!」と先週の金曜の番組で
予言していた大倉キャプテンにこの先の展望を伺います。
会員の皆様、明日のYMTVでお会いしましょう!

※このリスク回避相場でコモディティ相場も総崩れとなりましたが、
 金だけは下がっていません。むしろ買われているんです。
 このあたりの動きに興味のある方は明日のラジオNIKKEI
 マーケットトレンドを聞いてください。
ブルースこと貴金属ディーラー池水雄一さんに
このところの金相場について伺います。

※おまけ
ECBは政策金利を事前予想通り1.00%に据え置いた。

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