クロス円だとむしろ円安に走るのね、こういう場合。
「一瞬円高に走るがすぐに元に戻る」と予測されていたのはドル円か。
週明けの外為市場がどんな動きになるのかに注目が集まりました。
中国人民元弾力化のニュース。 asahi REUTERS
23ヶ月も実質ドルペック制であったため、世界から(特にアメリカ)から
その不均衡に不満が噴出しておりました。
何故このタイミング?!
と少々意表を突かれた感は否めませんが、一部では
6月26・27日にカナダで開かれるG20サミットでは
この問題がバッシングの種になるとの見方もあり、
その前には何らかの発表があるのでは?という予測もありましたので
それほど驚くこでもないのかもしれません。
選挙対策のパフォーマンスとも言われてはいますが、
ずっと割安に放置されてきた人民元に、
オバマ大統領には強いプレッシャーがかかっていたところでもありました。
ロイターによるとこの人民銀行の発表は中国語とほぼ同時に
ということは中国が突然発表したものではなく、すでに米中では話がついており、
中国がアメリカ側に配慮してのタイミングであったということなのかもしれません。
G20あたりでバッシングされてからだと
メンツを保って出来る最良のタイミングだったのかもしれません。
そういえば大倉さん、
ただしこれは弾力化、あるいは柔軟化と表現されるものです。
「人民元切り上げ」だと語弊がありますね。
ロイターによると
具体的には、人民銀行は毎日人民元の基準値を設定するという現在の制度を通じ、人民元を対ドルで徐々に上昇させる可能性が大きい。つまり、2008年7月に人民元相場が対ドルで固定される以前の3年間に実施していた管理変動相場制に戻ることになる。最初の動きはおそらく小幅な調整にとどまるが、累積されれば、今後数カ月で数%ポイントになりそうだ。
という緩やかなもの。為替市場へのインパクトが大きいとも思えません。
どの程度上昇させるかなどの具体的目標などについての言及はないのです。
今日の人民元の基準値公示は先週末と変わらない水準だったとのこと。
人民元、対ドル「中間値」横ばい 段階的切り上げか NIKKEI
急速に切り上がらないようかなり慎重に対処するものと思われ、
それこそ実質は管理された相場と変わらないのでは・・・・なんて。
期待外れとの声もあり、しかも一部には対ドルでは元安となる
可能性もあるなんて指摘も!
為替市場への影響でみれば
ドル円 窓開けて50銭弱くらいは円高となるも午前中には行って来い窓埋め
ユーロドル 窓あけて70pips程度ユーロ高も行って来いで窓埋め
クロス円オセアニア 窓開けて30銭50銭上昇、窓開けたまま高値持ち合い
クロス円欧州絡み 初動に印象的な動きは見られず
こんな感じだったかな?!
今後このニュースをテーマに大きく動くことはあまりなさそうです。