2010年7月2日金曜日

ドル円は下に抜けました。
今、87円台さえ守れるかどうかさえ分からないくらいに
下げちゃってますね。これも明日の雇用統計を折り込んでの
動きなのでしょうか。ちょっとやりすぎじゃない?!

今日は日銀短観が出ましたが、
大企業製造業業況判断は1と、市場予想は▲4や前回が▲14
だったことを考えればかなりの好結果。
リーマンショック以来の良い数値だったというのに
日経平均下げ止まらず。どうも米系の大手金融機関が
昨日から、日本株ショートにしているという噂。

また中国6月PMIも良くなかったですし、
(そういえばバルチック海運指数はまだ下落止まらず。
中国の鉄鉱石や石炭輸入が減少していることが要因とされている)
オーストラリアの5月の小売売上高と住宅建設許可の結果も
共に市場予想を下回る結果となるなど、ネガティブ要因も重なり、
地合いがますます悪くなるばかり。。。

おまけに今夜出た米新規失業保険申請件数は47.2万件と、
市場予想の45.5万件を下回り、リスク回避相場に終わりが見えません。
ドル円は大きく崩れているのですが、クロス円はまちまちの様相。
というのも、リスク回避というとこれまで
「ドル高円高」に動いていたのですが、今回はドル安円高なんです。
ユーロドルやポンドドルといったストレート通貨が爆アゲ中で、
クロス円はストレートの強さとドル円の弱さに挟まれて、
身動きが取れない状況にあるみたい。
特に大きく上昇しているユーロドルとポンドドルの影響で
ユーロ円とポンド円はほとんど水準を変えていないのね。

何故にユーロドル、ポンドドルが爆アゲしているのか?
ムーディーズは、スペインの5地域の格付けを引き下げているというのに。
・スウェーデンの中央銀行による利上げ
・ドイツ6月の小売売上高の増加
・スペインの国債入札が順調
とかなんとか材料が出ているけれどもどれも決定打に欠くような。。。

米国勢スイス勢が大量にドル売り、円買いしているとの話ですが、
米10年債利回りは14ヶ月ぶり低水準にまで下げているということですので
これが今日のドル売り要因となっているものと思われます。
つまりユーロが強いというよりドルが弱い。
ユーロが積極的に買われているというよりはショートカバーでの上昇なんじゃないか、
と見ているのですが、そうは言っても、テクニカル的に今日の上昇でユーロドルの
チャートがかなり好転しているため、これがキッカケとなって今後積極的に
ユーロ買いが入る可能性もありますよね。
ユーロドル日足は逆三尊にも見える。
まだ一目の厚い雲が頭上で行く手を阻んでいますし、
逆三尊完成には1.25を明確に超えなくちゃいけないと思うけど。
ユーロオージーのチャートを見てくださいよ。
これ、明らかにショートカバーでしょ。

つまり、この相場米国経済への懸念とか、中国が怪しいとかの
リスク回避の動きから債権市場(とか金)に大量に資金が流入、
ドル安を招いた結果のユーロのショートカバー、ということなので(多分)
クロス円はやりにくい。ドル円とストレートとどちらに連れて動くのかが
見極めにくいものね。

しかし、豪ドルNZドルは米ドルに対しても弱い!
特に豪ドルはちょっと怪しいわ、大暴落もあるかも・・・。
これは高金利ということでリスクオン相場の時に買われすぎた反動でしょう。
リスク回避でこれまで買われた分が投げられているのかと。

またしても雇用統計前に大波乱!!
明日はいったいどうなるのかしら・・・。
材料出尽くしで逆に上がるのか、
もうひと押しドドーンと下げちゃうのか。
今日のFOREXRADIOでもいろいろと話てますので聞いてくださいね。
今日はお互い情報交換しながらトレードしているという
個人投資家さん3名様にゲスト出演いただきました。
この5月6月の相場でもやられてないっていうんだからスゴイ!!

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