■18時過ぎドル円相場は80円台へ突入。
介入警戒感も薄れてきている中で、ここから加速しないのも
逆に不思議な気もしますが、円高が走らずにこうして小戻りしつつ
秩序だって下げていくほうが、怖いですよね。
今、81.50を回復しています。
■今日朝方にシンガポールが金融政策において
「シンガポールドルの政策バンドを小幅拡大させるとし、事実上の切り上げを行ったことで
ドルが下落。これが他の通貨に波及したことで米ドル全面安となったと解説されてます。
なんでもキッカケにしてしまう脆弱なドル。いや・・・脆弱なんじゃなくてこれが戦略なのか。
■介入についての考察は毎日書き飽きたってのもあるんですが、
今日のFOREXRADIOでも、だいまんさんと大塚さんとアレやコレや
話しているので、こちらに譲ります。オンデマンド放送、あるいは
ポッドキャストで聞いてみてくださいね。毎週、介入に対しての3者の見方
トーンが微妙に変わってきていて面白いです。
■しかしながら、今日興味深い動きを見せたのは株式市場。
一時1ドル81.10円台まで円高となったものの
日経平均株価の上げ幅は一時200円を超えました。
通常でしたら為替採算の悪化を警戒して輸出関連株への売りが強まり、
これが全体像場に影響し日経平均も下げるという流れになるところ、
今日は円高にもかかわらず買われたのです。
■これは、日米ともに金融緩和、通貨安競争に入った過剰流動性相場という側面から、
日本株にも潤沢な資金の一部が流れこむだろうという期待が広がってきているものと
推察されますが、何しろダウ平均のチャートを見れば日本株の出遅れは明白で、
今日は円高よりもDOW高に連れて買われたということでしょうね。
■ここから何をどう手がけていいのかもわかりません。
歴史的水準の79.75円を見るだろうという思いがあるので、ドル円は戻ったところは
売りで攻めたいと考えていますが、これほど失望させられているとはいえ、
まだ介入への警戒がどこかに残っていて、売るのも怖かったりしますね。
■じゃあ介入のおそれがないストレート通貨でのドル売りをすればいいのかも
しれませんが、それも決して強いとは思えないユーロを買うとか、
パリティ目前のオージーを買うとか、勇気がいりますよね。
どれもこれも、ちょっとキワに近い水準に見えて仕方がない。
まあ、こんな時は無理にポジションを取らず休むも相場で様子見するほうが
いいのでしょう。
■パリティ目前で強いオーストラリアドルですが、今日夕方、
オーストラリアのスワン副首相兼財務大臣が
「豪ドル高は豪州経済の力強さを反映している」と発言したとか。
こんなに高くなってもこの発言。オージー高容認とも受け止められます。
このオージー高を牽制しないとは・・・相当な自信があるということでしょう。
こりゃ、このままパリティ突破は間違いないな。
とわかっていても買えないんだな、なぜか(笑)
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