2011年1月5日水曜日

新年早々良く動きますよね。

あまりの乱高下にどこで乗っていいのかタイミングを測れずにおりますが、
基本的に狙っているのは「ユーロの売り」です。

昨日4日のNYで雪崩を起こしてからはすっかり弱気が支配していますが、
それまでは何故がユーロクロスでの巻き戻し大会が開催されてんの?
っていうくらいユーロが買われました。

ユーロ円がボリンジャーの中心線を超えて110円大台を回復するなんて・・・。
この上昇の背景に何があったのかが良くわからず、気持ちの悪い動きでしたが、
結果的に絶好の売り場を提供してくれていたような感じですねぇ。

4日からスペインを訪問していた中国の李克強副首相が3日付の
スペイン最大の新聞パイスへの寄稿で、スペインの経済改革を支援し、
国債の購入を続ける方針を示した、、、
ってニュースを見つけ、腑に落ちたところです。
これが広まったことが昨日4日のユーロ買いの要因だったと思われます。

しかし、このニュース、良く読んで見ますと
「中国は、これまでスペイン国債の保有額を減らしていないばかりか
むしろ増やしてきた。今後も状況を見ながら購入を続ける」といった内容です。
これをどう捉えるか、、、。『状況を見ながら』です。

これ、訪問を控えたスペインに対してのリップサービスに過ぎないって
見方もできますよね。実際、訪問前に最大紙へ寄稿したネタのようです。
だからあった言う間にこれを材料にした「ユーロ買い」は剥げ落ち
雪崩の如く崩れてしまったのでしょう。

そしてこのリップサービス、よくよく考えてみますと中国も苦しいわけですね。

中国はギリシャやアイルランド国債も大量に保有しているといわれ、
ここに来て次のターゲットとも言えるスペイン国債、
これも大量に保有していることが改めて確認されたわけで、
今後のユーロ及びこれら国債の急落が避けられないとするならば
膨大な含み損を抱えることになるわけです。

つまり売るに売れない状態に陥っているんじゃないのか?
もはや欧州も中国も一心同体って話?
なーんてちょっと大袈裟ですが、
欧州問題で中国が膨大な損失を抱えてしまっている可能性は
非常に高いですね。だからこそのリップサービス。
市場はお見通しだ!!ってことでしょう、結局ユーロは下落に転じていますよね。

こうした中国の発言には注意をはらう必要がありますが、
決して中国が欧州の救世主になれるわけではありません。
しかしながら中国が投げてきたりしたらエライことになりますので、
やはり中国の動向には常に関心を払っておく必要があるということになるでしょう。

そんなこんなで、ユーロの絶好のの売り場を逃してしまったのですが、
さらに今夜のADP雇用統計がサプライズな好結果で
尋常じゃないドル買いがきているじゃないですか!!
更にユーロが売られ、ますます売れない展開(笑)
ドル円なんてロケット上昇で83円台ですよ、値動き激しいわぁ。

12月ADP雇用統計
市場予想10万人のところ29.7万人と過去最大の伸びを記録。
内訳は中小企業11.7万人、中堅企業14.4万人、大企業3.6万人など、
全ての企業規模で雇用が拡大が確認できます。
セクター別で見ると、製造業:2.3万人、サービス:27万人などとなっていますが、
サービスにおいては年末商戦という特殊要因もあることですし、、、
うーん、でもこりゃドル買いになるよなー。過去最大の伸びですものね。
週末の雇用統計への期待からここから更にドル買いが進みそうです。

雇用統計にむけて、さらにドル買い、ユーロ売りが進み、
雇用統計の結果で少し調整がはいるって流れになるのかな?

どちらにしても年明けから今日までの流れにはすっかり乗り遅れました・・・・。
ユーロが戻る局面があれば売りで狙いたい気持ちはあるのですが。
まあ、「乗り遅れた」と感じている時点でポジションを取っては行けないマインド。
こういう時の新規ポジは間違いなく曲がります(笑)

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