2011年2月14日月曜日

ユーロドルの日足がプチH&S(ヘッド&ショルダー)みたいな形になってるなー
なんて思って眺めていましたが、見事に三尊天井ってな格好になってきました。

そう思った時に売ってれば良かったな・・・・

3連休初日の11日、トリシェ総裁はがドイツで
「今年と来年、インフレ率は2%をわずかに下回ると予想」
「ユーロ圏のインフレ率はECBが容認できる水準に戻る」
「直ちに利上げを決定する計画はない」なとど発言。

これってこれまで利上げがあるかもーなんて期待で買われた分が
剥落する材料になりません?!利上げ期待後退です。
となると、ここからユーロを買う理由は何?!
しかも、欧州圏を巡って再び懸念材料が出始めました。

今日明日に行われるユーロ圏財務相会合では2ヶ月前に決定された
アイルランドへの金融支援の内容の再検討がなされるとか。
また、ポルトガル発行の10年債の利回りが
ユーロ導入以来最高の7.35%に上昇、
EU救済を拒んできたポルトガルですが、大丈夫なんでしょうか。

というわけで、ユーロドルは一旦の天井を見たと思うのですが、
何しろ今ズルズル下がり続けていて売ろうにも売れない。
すっかり乗り遅れちゃった。
天井といっても、ドカーンとユーロが崩れるというイメージはまだ無いので
せいぜいレンジ下限までの下落じゃなかろうか、、、、
最終的にはドル安を予測していますので、1.30ドル割れでもあれば
ユーロ買いたいですけどね。

1.6270でショートしたポンドドルはまだ保有中。
今日の午前中はかなり戻りましたので、苦しかったですが、切らなくて良かった。
先週10日のMPCでは英中銀は政策金利を予想通り過去最低水準の0.5%に据え置き。
資産買い入れプログラムの規模についても現行の2000億ポンド維持を決定。
今回は「影のMPCが利上げを予想」していたため、ちょっと心配でしたよね。
このおかげでポンドが大きく買われていましたので、この動きをおかしいとして
ポンドを売ったわけです。
だって2010年第4四半期のGDPがマイナス成長ですよ、
利上げするわけがないわよね。 

しかし英国のインフレ率は中銀の目標のほぼ2倍に迫り
上昇を続けています。近い将来における金利引き上げ予想というのは
ポンド市場において今後も波乱要因となりそう。

短期金融市場では5月に25bpの利上げが実施されるとの見方が
織り込まれているため予断を許さない状況。
売り方はあまり安心しきってはいけないのかも。
インフレ懸念に対し何らかの措置を講じるように
BOEに対し圧力が高まっているというのが、
今回の影のMPCの利上げ予想だったのでしょう。。。

今週水曜、16日には四半期インフレリポートが発表されます。
先週のMPCの結果を受けて、物価圧力が中期的に和らぐとの見方が示されるのでは?
という見方にはなっているようです。しかしそれはあくまで予測。
これが波乱材料となる可能性は高く、インフレリポートが出る前には
ポジション仕切った方がいいかな・・・とも思案中。

それから今週の注目は中国のCPI。
先週春節明けに中国は金利引き上げを発表しましたが、これで今回のCPIは
過去最高の数字になるのでは?との予測が広がりました。

事前予想では前年比+5.4%と大幅なインフレ予想となっていましたが、
今日のアジア市場では、+4.9%にとどまるとの噂が。
これを受けて、上海総合株価指数は大幅に上昇しました。
なんでもCPIに占めるウエート・バランスの見直しの時期にあたるそうで
食料品価格の高騰分が除外されるとかされないとか・・・?!
ということで「5%」を超えるのか超えないのかに関心があつまりそうですね。

そうそう、先週、10月末に任期切れとなるトリシェECB総裁の後任候補から
外れたとか外れないとかで話題となった独連邦銀行のウェーバー総裁ですが、
総裁職の任期(12年4月)満了を待たず、11年4月末で辞任するんだそうです。
どうやらウェーバー総裁がメルケル首相に相談する前に次期ECB総裁のポストを
狙う気持ちは無いと発表したことにメルケル首相怒った?!為、ウェーバー総裁を解任
しただなんて報道もあるんですけど、そんなことってあるの?
それが本当だとしたら、メルケルさんもメルケルさんだよなぁと思うんですけど。

こんなグダグダもユーロ売りに繋がってたりして。

ドル円強いですね、今回はどこまで円安を試せるのかしら。。。

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