東北、太平洋沖地震におきましては
被災された皆様にお見舞い申し上げると共に、
皆様のご無事をお祈りしております。
故郷福島の家族の無事は確認できております。
停電、断水などまだまだインフラでの不便はあるようですが、
命あるだけで感謝しなくてはならない事態です。
ひとりでも多くの皆様のご無事を祈るばかりです。
思考を切り替えるのに相当の労力を要するのですが、、、
明日から通常通り、マーケットは再開するようです。
http://p.tl/T1F4
東証・大証とも14日通常通り稼働へ 商品先物も取引継続
為替市場も通常通り再開するでしょう。
どんなリスクがあるのか、想定しておかなくてはなりませんね・・・。
いろいろとニュースを収集しましたのでまとめておきます。
まず、先週金曜の振り返り。
■3月11日金曜日 東北太平洋沖地震発生
□日経平均株価▲179円95 銭(1.72%)1万0254円43銭
1月31日以来約1カ月半ぶり安値。
その後の日経平均先物市場では一時9950円まで下げ1万円を割り込む場面が。
~地震発生直後から売り注文が殺到、地震直前と比べ100 円以上下げ幅拡大。
地震による被害を恐れてREITなどに売り注文が入ったとの指摘も。
□ドル円 前日比1円10銭円高ドル安 1ドル=81円80~90 銭
地震発生直後に急速に円売り、、、、しかし急速に買い戻され円高へ。
日本の投資家が外貨建て海外資産のレパトリを進めるとの思惑で円高に。
当然ながら週明けからは凄まじい日本売りとなるだろうという予測が立ちますが、
であれば株式は売りですね。しかし、日本売りで円売りとならないだろうところは
こういう特殊な状況下でのセオリーです。
為替は保険会社による円転、レパトリなどから
円高となることが予想されます。
状況は日本売りですが実態は凄まじい需給による
円高が勝るということ。
ドル/円は75円に達する可能性、地震で大量の資金還流の見込み=米著名投資家
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT885800820110311
上記リスクは経験則から十分に想定出来るため、
日銀は週明けに数兆円規模で資金供給の実施を表明しています。
数兆円規模で即日資金供給=週明け、市場安定に全力-日銀
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011031200704
果たしてこれで円高圧力が緩和できるのか?!
円高抑止にはなっても、円安になるところまではいかないのではないか。。。。
というのが私見ですが、こればかりはナニが起きるかわかりません。
念のため振り返っておきますと、
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大地震後、円相場は
3カ月で対ドルで約20%上昇、歴史的高値の79.75円は4月19日につけています。
■阪神・淡路大震災の時のマーケット推移
□日経平均株価 89円85銭安 1万9241円32銭。
保険金支払いへの懸念から損保株に売りが広がる一方、
復興需要への思惑から建設や住宅、セメント株などが上昇する傾向が数日継続。
週明け23日になって大きな動きが。海外勢が売り姿勢を明確にし、
日経平均はわずか1日で1000円超下落。地震発生前の2日続落を併せ、
下落期間は7営業日に達した。
また、日経平均先物を大幅に買い持ちしていた英証券ベアリングスが破綻。
この影響で下落が加速し、同年7月に1万4485円41銭で底入れ。
□地震発生直後は経済活動の停滞への懸念から円売りに。
一時1ドル=100円の大台を回復。(今から20円も高かったのね。。。。)
レパトリの円買い、またこの時はメキシコ危機が重なり、
ドルに対する信認低下もあって円高ドル安が加速。
政府は緊急経済対策を発表、日銀も公定歩合引き下げなどを行ったが、
結局ドル円相場は4月19日に1ドル=79円75銭と市場最高値を付ける。
※メキシコ危機についてはコチラを
阪神淡路大震災の時に3ヶ月で20%もの円高となった、、、、という印象だけが
先行していますが、メキシコ危機によるドル安も重なっていました。
…・今もQE2によるドル安が重なっている、、という見方もできないでもないですが、
同じく20%もの円安になると言うことではないので、慎重にならなくてはなりません。
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