トリシェ総裁の発言で今夜の為替市場は大荒れです。
ユーロ高は理解できますが、何故ドル円も買われているんでしょうね。
トリシェさんは「4月にも利上げの可能性否定しない」なんて事を話してます。
ひゃーホントですか?ソブリン問題とかもう大丈夫なの?
大丈夫じゃなくてもそんなことECBには関係ないか。
ECBのメインのお仕事はユーロ圏における物価の安定。
このところのインフレ傾向の指標に市場の利上げ期待は高まる一方でしたけど、
もし、年内利上げがあるとしても、今からドンドコユーロ買いが継続しちゃうと
景気の原則も懸念されるでしょうから、今夜は期待を裏切るような発言になるんじゃいか。
なーんてハナシを今日のFOREXRADIOでもひとしきり話ていたんですけど、
今夜これだけタカ派色を強めた発言をするとはくるとは思っていませんでした。
「4月の会合で利上げする可能性ある」
この言葉に市場が敏感に反応したのですが、
よくよく丁寧にコメントを見てみると
「ECBは今後のデータを精査」
「4月での利上げ、可能性であり確実ではない」
「ECBは決して、事前約束はしない」
なーんてちゃんとヘッジ発言もしているんですよね。
これがじわじわとユーロの上昇を抑える可能性も否定できませんが、
でも市場ははしゃぐのも好きだから利上げを囃してまだまだ上げるかもしれない。
ちなみに次回のECB会合は4月7日の予定。
でもよくわからないのが、ユーロがこれで上昇するのは当然ですよね。
ユーロドル1.3845アラウンドから1..3974アラウンドまで。
ユーロ円は113.38から114.81まで急騰。
ところが、ドル円も81.80から82.35まで急騰しているんですよ。。。
なんでドル円が買われるの?
あれ?ダウ平均も上昇して始まってる?!
YMTVでもおなじみYEN蔵さんも
「金利上げるといってるのに株高、原油高、円安、
スイス安、もちろんユーロ高とリスク志向、どうなってるんだ」
なんてツイートしています。@YENZOU http://twitter.com/YENZOU
しかも、ユーロは何だか上昇が止まって反落してきたような。。。
ポンドドルは弱いわね。ドルカナダは強い。
オージーとかキウイとかストレートで下げてるみたい。
あれ?ということはドル高なのか?
つまり、ドル高、ユーロ高、円安が来ているということ?
これって、リスクテイク?リスク回避?
今日の番組でだいまんさんは
テーマが2つくらいある相場だと解説くださいましたが。
株は新規失業保険申請件数の強い数字に反応しているとも取れます。
予想が39.5万件のところ36.8万件。
前回分も微減ながらポジティブ修正です。
つまり、アメリカはアメリカの理由でドル買いに。
欧州は欧州の理由でユーロ買いに。
節操のないクロス円ははしゃいじゃって上昇。
ってことかなーなんて適当に推測してみる。
違うと思うけど(笑)
明日は雇用統計でしょ、この流れが継続して雇用統計を迎えるようなら
逆張りで向かいたいところですが、NY市場が引けるころからまた
値動きが緩慢になって、結局雇用統計への織込みがどちらなのかが
不明なままに終わりそう。
まさか、こんやトリシェさんの発言キッカケにドル円がこんなに動くなんてね。
予想を超えるのが相場の常。まだ次の戦略は閃きません・・・。
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