2011年3月24日木曜日

今年にはいってECBトリシェ総裁がにわかにインフレに言及し始め、
ユーロの早期利上げ観測が高まったことからのユーロ上昇・・・・
には、気持ち悪くてついていけなかったという皆様、今売ってますか?!

早期利上げ観測に霞んでしまっていましたが、ソブリンリスク、
欧州の債務問題は決して解決したわけではありませんでした。
どこかで再びこの問題にテーマがシフトしてくるだろう、、、、とは思っていましたが、
ようやくその時期となったようです。
不思議なことにやはり、チャートのポイント付近に近づくとこういう地合いの変化が
起こるということがよくあります。
私が週足での前回高値に接近したので、という理由でユーロドルを売った時は
まだトリシェさんがこの事態にあっても(日本のリスクを考慮しても)利上げに前向きな
発言をしたってことで、ユーロは強い地合いの中にありました。

そして、下げだしてみると、、、出るわ出るわユーロネガティブ要因。

①アイルランドのアライド・アイリッシュ銀行の利払いが遅れるとの噂
資産売却を急ぐアイルランドの銀行が損失を吸収するため、
200億ユーロの追加増資が必要になるとの見通しとの試算

②ポルトガル議会で政府が提出した緊縮財政案が否決
 ソクラテス首相が辞表を提出
 ポルトガルのEU・IMFへの支援要請?との噂

③メルケル独首相が欧州安定メカニズム(ESM)について
「ユーロ圏諸国の財務相が合意した内容をさらに交渉することを強く求めている」と発言
 全ての要素で合意した筈のESMのユーロ圏諸国の足並みの乱れが。

⑤24―25日の欧州連合(EU)首脳会議で討議予定の
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の融資能力を
現行の4400億ユーロの保証枠いっぱいまで拡充する方法について合意に至っていない
また、アイルランド向け融資条件の引き下げといった重要案件も不透明感が・・

ということでアイルランド、ポルトガルの国債利回りが上昇しており、
ユーロは下落に拍車をかけています。

ついこの間まではこうしたEU各国のリスクを全く無視して
早期利上げ期待だけでドンドコ買われていたのですが、
地合いが変わると炙りでてくるのが売り材料。
こういう局面には何度も遭遇してきましたが、
もうアレコレマーケット批判しても勝てるわけもなく、
ただ流れに乗るしかないのだと思い知らされました(笑)
いつかくる下落を待ち構えるのと同時に、
それがまだ時期尚早とみればちょっと買ってみる、とかね。

このユーロドルS(1.4230)ポジションの出口をどこにするか、ですが、
確信はないまでも1.400ドル割れ、欲を言えば1.3700台にまで突っ込んでくれれば
思惑通りなんだけどなーというざっくりした姿勢でおります。
ほぼすっ高値で売りましたので、余裕です。多少の戻りに怖気つくことはないわ!!
今後欧州圏の債務問題でユーロ売りというテーマがどこまで継続するかを見極め、
マーケットがこれに飽きてきたようならすぐに撤退します。
そろそろアメリカの金融政策QE2の終了についてなどがテーマになってくる時期
という気もしますし、日本の震災による損害額や今後の復興に向けての試算などが
再び材料視され、円がテーマとなることも十分想定されますものね。

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