今日5日、中国が政策金利の0.25%引き上げを発表しました。
利上げは2月9日以来でおよそ2ヶ月ぶりとなりますが、
本格的な金融引き締めに転じた昨年10月以降では4回目になります。
中国の2月のCPI消費者物価指数は前年同月比4.9%上昇となっており、
この伸び率は政府が今年の抑制目標に掲げる4%を大幅に上回っています。
中国の物価高は農産品から工業製品・洗剤などの日用品にまで広がっていると言われ、
このインフレ抑制に向け金融引き締めを粛々と実行しているわけですね・・・。
引き締めに転じたのは昨年秋からですし、これが今後も継続されるだろうことは
驚くことではないので、あまりMarketにはインパクトとはなっていないようです。
4回目ともなれば引き締め☞ リスク資産の手仕舞い、といった反応も
あまり出ませんね。豪ドルが若干売られたようですが・・・。
久しぶりの中国からのニュースでしたが、今は中国の引き締めよりも何よりも
今週のECBでのユーロ利上げ、今月のFOMCでのアメリカの出口転換へのスタンス確認
ってところにMarketの関心がシフトしちゃてます。
サブプライム、リーマンショックでメタメタにやられたアメリカ、
加えてソブリン問題も抱えている欧州の引き締めへの転換。。。
政策転換というポイントに近付いているので、そりゃ注目も注目、大注目です。
あ、イギリスもそうね。
今日はポン様が大ハッスル。ユーロポンドのチャートを見てください。
これだけ強いユーロが、ガラガラと崩れています。
恐らくキッカケは英3月サービス業PMIが
57.1と予想(52.6)を大幅に上回る良好な結果となったことですが、
これでポンドの利上げも早まることが思惑として広がったということかな?
少なくともユーロに関しては今週の木曜のECB理事会でほぼ利上げされると
市場が織り込んでしまっている状態ですが、ポンドは3カ月前の先物市場では
完全に利上げを織り込んでいたものの、その後発表された低調な経済指標から
一旦市場の利上げ予想時期が8月に先延ばしされていました。
これがにわかに今後の市場のテーマとして囃され始める可能性が出てきたってことかも。
早ければ来月5月(今週はまさかないでしょう?!)の利上げの可能性に向けて
ここからポンド買いが本格化するのかも。
つまりユーロポンドの下落が表すのは
古いネタから新しいネタに関心が移ったということで、
同じ利上げでも新しいネタで市場への織込みがまだ少ない分、
上昇余力は大きいと思われます。
ユーロドルも(ユーロポンドほどじゃないけれど)下げ始めました。
流石に今週の利上げまでは急落はないのかもしれませんが、
この材料で上げ続けるには燃料不足なのでしょう。
このままユーロはダブルトップのコブを作って下げるかもしれません。
ドル円84.05円Sは84.50円で撤退しましたよー・・・。損切りです。
このまま上げるのってとても違和感が残る形なんだけど、
粘っても粘っても上がっていっちゃう・・・。
これ、本格的日本売り始まっていないわよね?!
ふぅ。次はポンドの押し目買いかな。。。
それともユーロも戻り売りにしようかな。。。
ドル円、そしてクロス円はここから追いかけロングも怖いし
売っても踏まれるので手を出しません!!
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