2011年4月7日木曜日

ECB理事会では予想通りの0.25%利上げが発表されました。
ECBの利上げは2008年7月以来。2年半ぶりの政策転換です。

事実売りでユーロが下落すると見ていた向きが多かったようですが、
うーん、微妙な展開です。トリシェ総裁の声明が強いんだか弱いんだか・・・。
「今回の行動が続くとは限らない」と聞けばもっと売られてもよさそうなんですが、
「決定は全会一致」であること、
「インフレ率の上昇が二次的影響をもたらさないことが非常に重要」なんて
発言が下落にブレーキをかけているということなのでしょうか・・・?

あるいは、あまりにも事実売りシナリオが蔓延していたため、
実際にはそうならないという相場の真理を見ているということか。

まぁ、まだわかりません。
雪崩のような下落を期待してみていた向きには地味な展開ですが、
それでも圧力は下方向に見えます。やはり時間をかけてじり安の
展開となるかもしれませんしね。
サプライズで0.5%利上げしてユーロ暴騰というシナリオよりは
現実的な動きです。ドラスティックでわかりやすくて取りやすい相場など
なかなかないということですね。
そして、それは予期せず訪れるもの。
それも、今回の震災後の激しい動きで思い知らされました。

ではここからどうしましょう?!
やはりココの押し目をかってユーロを買うというよりは売りたい気持ちの
方が大きいでのですが、まだピンと来ない動きですので、様子見かなぁ。
ドル円も85円台で高止まりのまま踏ん張ってます。
今日のECBの決断が、後の商品価格にどの程度波及してくるのか、
これまでのトレンドを転換させるキッカケとなるのか、
見極めにはまだ少し時間がかかりそうです。

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