2011年4月4日月曜日

まさか84.50円を一時的にしても超えてくるほどの円売りとなるとはねぇ。

1日発表の米雇用統計は
NFPが前月比+21.6万人と20万人超え!?予想は19万人・・・。
失業率も8.8%と予想の8.9%よりも良好な結果。

どんな結果になろうとも(中味がいい結果だとしても)
買われ過ぎから、あるいは材料出尽くしから利益確定売りに押され
ドル売りになる可能性が濃厚と見ていたので、この結果には驚きです。

でも、うすうすリスクも感じていたので雇用統計前に
83.05円でショートしていたドル円は逃げました。82.93円で。
Twitterでご報告したタイミングは金曜午前だったかな?
一応、損はしていないです(笑)

さて、ここからです。

震災後の投機的円高の谷、76.25円から8円近くも戻っています。
協調介入後、にわかにジャパンリスクから「米出口相場」に主役が変わり、
早期量的緩和終了の思惑がマーケットに広がりつつあります。
キッカケはセントルイス連銀総裁のブラードさんでしたが、
この方の続いていろいろとタカ派発言が飛び出してここまでのドル高となりました。

面白いのはドル高なのは円に対してだけ?!で(かろうじてポンドもそうかな)
ユーロはユーロ独自の利上げ織込みという材料で強いため、ドル高とはなっていない。
オージーは最強通貨の輝きを誇示、ドル高とはなっていない。
円にはアレだけあった円高圧力が消えてしまったかのような事態にあり、
復興のためにこれからいろいろと高騰している資材輸入をしなくてはならないというのに、
このスピードで円安が進んでしまうことには少し、恐怖すら感じます・・・。

震災がなかったならこういう揺り戻しがあっても疑問も恐怖も感じなかったでしょうけれど、
「セルジャパン」がやってきたら目も当てられないわけで、あの大地震がそのトリガーと
なってしまったのかもしれないという不安・・・。

でも、ま、自然な流れであれば、このまま90円目指すのは難しいでしょう。
水星の逆行期に入ってますしね。(軽い理由だな)

話が大幅にそれました。
先週までに12地区連銀総裁のうち11人がコメントしており、

投票権を持つ2011年のFOMCメンバー5人全員が発言したんですね。

■ハト派
ダドリーNY連銀総裁   「FEDがQE2を完遂しなければ、それは驚きだろう」
                「成長に関して、行き過ぎた楽観論は禁物」
エバンズ・シカゴ連銀総裁 「緩和的な政策は適切」
                 「6月までに6000億ドルの資産購入の可能性高い」

■タカ派
プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 「出口戦略への議論を始めるべき」
                         「出口戦略の明示を、市場は歓迎する」
コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁   「FF金利は11年後半までに75bp上昇が必要となる公算」

フィッシャー・ダラス連銀総裁   「緩和政策を止めなければならない」

投票権がない7人のうち6人の発言が以下。

■タカ派
ブラード・セントルイス連銀総裁   「約1000億ドルのQE2縮小が可能」

ホーニグ・カンザスシティ連銀総裁 「QE2は不必要だった」

ラッカー・リッチモンド連銀連銀総裁 「米債6000億ドル購入の圧縮検討を支持」

■中立?!バイアスなし?
ロックハート・アトランタ連銀総裁 「QE2は予定通り6月に終了と予想」
                    「インフレに対応した引き締め政策の準備は出来ている」
ピアナルト・クリーブランド連銀総裁「現在の見通しでは6月にQEを完遂するのは正当だろう」

■ハト派
ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「コアインフレが低いなかで引き締めを実施するべきではない」 
                     「金融緩和策は急速に解消されるべきでない」
                     「FRB刺激策解消になるまでに多くの余地」 

今週も、彼らの発言には注意が必要!!
まず今晩、22:05  ロックハート・アトランタ連銀総裁講演 ハト派です!
22:30 エバンス・シカゴ連銀総裁パネル会議参加 ハト派!
28:15 エバンス・シカゴ連銀総裁CNBC出演

ロックハート氏もエバンス氏もハト派です。
彼らの宗旨替えがなければ、引き締めに慎重な発言を受けてドルが弱含む可能性。

というわけで84円台は売りかもしれない。
84.09円で売ってみた。

さらに、明日4/5火曜8:15 ヘリコプターベンことバーナンキ氏が議長講演。
これもドル売り材料となるんじゃないかと読んでます。
バーナンキさんがQE2終了を明確に発言したら逆に沸騰急騰しちゃいますけどね。

しかし、明日火曜は
25:45 にタカ派のコチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁発言があるので要注意。
同時間にハト派のロックハート・アトランタ連銀総裁発言もあるんだけど。

26:00にはタカ派のプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁発言・・・
ああ、いろんな人がいろんなところで何か言うたび動くのかしら?!

忘れちゃいけないのはこの日3/15分の米FOMC議事録が27時発表。

4/6水曜日は20:00 ハト派、ロックハート・アトランタ連銀総裁発言
4/7木曜日は21:20タカ派 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
4/8金曜日は21:00ハト派 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演

今日は、ドルを主軸に「出口戦略を巡る攻防」でのマーケット予測で
ボリュームいっぱいになっちゃいましたが、
実は今週はユーロ、ポンド、オージーも政策金利発表があるのよね。
これらも総合的に判断して先行きを読むと。。。。
う~ん、テンパッてきた。
それはまた明日以降に考えましょう。
今夜はまずハト派のロックハートさん、エバンスさんにかけてのドル円ショートです。

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