2011年4月19日火曜日

ギリシャのデフォルト懸念かアメリカの格下げ懸念か。

昨晩飛び出したこの2つの材料、この先どちらが主軸となってMarketを動かすでしょう。

昨日、格付け機関ムーディーズがアイルランドの銀行の2段階格下げ、
同じく格付け機関フィッチにがアイルランドの支払能力は脆弱と指摘、
ギリシャの地元日刊紙が
「ギリシャがEUとIMFに対し債務再編を要請していた」と報じた、
(ギリシャ財務省筋はこれを否定したとも伝わっています)
などとにわかにユーロ圏へのリスクが再燃。
ギリシャ2年債の利回りは、ユーロ導入以来初めて20%にまで上昇しました。

単純に考えればこれはユーロ売り材料。
そして実際ユーロは大きく崩れてきました。

しかし、EFSF欧州金融安定ファシリティー、そしてIMFらが
7500億ユーロもの資金のセーフティネットを敷いており
ギリシャ規模の債務は全く心配ないともされています。
デフォルトの懸念というのは、あまりにもギリシャに財務再編の努力(やる気)がなくて
EUが匙を投げたとかそんなハナシにでもならないと再燃しないものと理解していましたが、
こんなにも早くそんな懸念が出てくるって・・・・。

しかしながら当事者であるギリシャの財務省関係者が否定したとの報道もあり、
まだこれを材料にユーロを売り込むのは尚早な気がします。
出所は「IMF筋」らしいですけど。

昨日のユーロ売り材料はこれが原因だったのでしょうか?

そして、格付け会社のS&Pは米議会が長期的な財政問題への対処で
合意にこぎつけることが出来ない可能性があるとし、
格付け見通しを「安定的・AAA」→「ネガティブ」に下方修正したニュース。
今後2年以内に3分の1の確率で格下げの可能性があるとしています。

これにはMarketが大きく反応しました。
ダウ平均は一時247.94ドル安の12093.89ドルまで下落しました。
(50日移動平均線が走る12187ドル水準では買いも入り、下げ幅を縮小させて終了)
ドル円も82円ロー迄下落です。おお、ドル安なのね?!

巨額の財政赤字を理由にトリプル安で米国売りとの思惑が広がるのも理解できます。

しかし、ドル売りとなったのはこの報が伝わった直後のみ。
ドル円こそドル安円高ですが、他の通貨で見てみると
昨晩はドルが主要通貨に対して昨年11月以来で最大の上げを記録しています。

アメリカのネガティブ材料が出たのに、何故にドル高なんだ?!

これは「日本の震災・原発問題で円高」の構図とまるで同じです。

つまり、ドル高・円高(この2者では更に円が強かっただけ)
典型的なリスク回避行動です。

ドルと円はキャリー通貨。低金利からキャリーされているため、リスクがあると
買い戻されるという特徴があるんですよね。

よって昨日の動きは「ドル高」によるユーロ安の側面が強かったものと考えます。
勿論ギリシャの材料も合わさっての結果だとは思いますが、
今後のテーマとなるほどの材料ではないと思っています。
セーフティネットがある中でのデフォルト懸念というのも理解しがたいですし
(いずれ本当にそうなる可能性は否定しません、しかし、タイミングとして早すぎる)
ネタ元がハッキリしないというのも仕掛けっぽい。

やはり、目先は今月のFOMCにむけてのドルが主軸となると思われ、
リスクがあるようならリスク回避のドル高、円高傾向が強まるというのが自然。
イースター前ですし、重要変化日もやってきますし。

ということで、ドル円、クロス円の売り、あるいはユーロドルの売りなんかを
いい戻りがあったら仕掛けてみたい。。。

でも昨日結構下げちゃったよね。週央までに高値があればと思っていたんだけど
週初から下げちゃったわ。ああー待って待って早すぎだってば。
どこで参入しようかなぁ。。。

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