2011年6月6日月曜日

酷い結果でしたねー雇用統計。
ADPショックから「悪い」事は予想されていましたがこれほどとは。
特に先週はADPはじめISM製造業景況感指数、ケース・シラー住宅価格指数など
米国指標は軒並み悪化していただけに、週末の雇用統計のショックは
トドメとなるように思われました。・・・・が、意外にドル、底堅いんじゃない?
まずおさらい。

失業率 
3月8.8% ☞ 4月9% ☞ 5月9.1%(徐々に悪化)
NFP 
3月:+19万4000人(前回発表+22万1000人から下方再修正)
4月:+23万2000人(前回発表+24万4000人から下方修正)
5月:+5万4000人(市場予想は10~16.5万人、10万を下回るとは想定外)

過去2ヶ月の微妙な下方修正も嫌な感じ。
というわけで、発表直後はスコーンとドル売りになりました。
クロス円も円高へと急落しましたので、豪ドル円、キウイ円のショートポジを
保有している私にとっては歓迎のサプライズです。

ところが。。。この数字が出ても80円を割りこむことはなかった。
ところが。。。急落の後、意味不明なV字回復でほぼ行って来いに。(ドル円クロス円)

どうなんでしょう。これだけ指標の悪化が見られるのに
意外に底堅い感じってのは。
6月の波乱でドルが大転換するのでは?という予測をしているので
それを考慮するとワカラナイでもないのですけれど。
ユーロドル、オージードルなどのストレートでは素直にドル売りに
なっているのですけれど・・・・。
う~ん、難しいなぁ。
もう1度80円を割り込むような局面ってあると思っているのですが、
この数字で示現しないなら何をもって80円を割り込むのだろう (´・c_・`)

MYポジションは継続保有中。
金曜夜は遅くに帰宅したので何もしていないの。
雇用統計の夜は飲みに行っちゃうに限るわね。私の場合(笑)
PCモニターにかじりついていたら、最初の反応で狂気乱舞、売り増しかけて
その後のV字反騰で大慌て、全部手仕舞って、買い直すなんてことをしてそう(+д+)
やるな、絶対(笑)
今持ってショートポジションを保有し続けていられるのは
「見なかったから」です。
このスタンスは人によって違うでしょう。デイトレ・スキャルパーにとっては
ああいう相場は絶好の稼ぎどきでしょうから、逃せないイベント。
私、スキャルピング下手なので滅多にやりません!

ショートポジション継続保有ってことは、まだクロス円下げると思っているということ。
アストロロジーの注意日はまだ続いています。

今週は、ドルというより、ユーロにテーマがシフトするかも。
9日木曜にECB理事会があります。
ギリシャ問題の再燃で今回の利上げはないというムードですけれど、
その後の会見でトリシェ総裁が7月利上げをにじませるかどうかに注目。
「インフレへの『強い警戒感(strongvigilance)』に
言及するかどうかがポイントですよ。

ただし、ドルがヘナチョコだからってこともあるんだと思うけど
ユーロがかなり切り返してきているでしょ、これが7月利上げを織り込んだ動き
なのだとしたら、利上げへの言及がなければ「急落」する可能性もありますので注意。
ギリシャ問題についてはEUとECB、IMFが3日に、
ギリシャに対する次回融資について7月初旬にも実施されるとの見通しを明らかにしたことで、
一旦相場のテーマとしては後退している模様。

今週はその他にもMYポジに関係するイベント多し。
7日に豪中銀、8日にニュージーランド中銀、9日に英中銀が政策金利を発表。
オセアニア通貨が利上げするという見方もあり(今回じゃなさそうだけど)
それがいつ頃になるのかを見極めたいという点で注目されそうです。
一時的には利上げ言及の声明でオセアニア高に振れそうだなぁ・・・怖い。

どこもかしこも「利上げ」がテーマですが、インフレってことですね。
しかし、相場に急変あればコモディティも下落します。
こうしたインフレ期待に変化があるやもしれないとも思っていますが
こうした大きな変換は今週というわけじゃなくて今年の流れの中で
見直され始めるのでは・・・なんて感じです。


以下メモ

■ギリシャ国債の保有量最大はドイツの銀行、仏銀上回る-BIS報告書
ドイツの金融機関が昨年保有していたギリシャ国債は227億ドル
(約1兆8200億円)相当と外国勢で最大

■ギリシャが2013、14年も支援を必要とするなら、新たな支援パッケージの総額は
1000億ユーロ(約11兆7000億円)を突破する可能性があると独誌シュピーゲルが伝えた。
この支援額は14年に償還期限を迎えるソブリン債向けの継続融資のため必要となる。

人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】

※本レポートにて豊トラスティ証券株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊トラスティ証券株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊トラスティ証券は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊トラスティ証券株式会社