2011年7月6日水曜日

やはり、といいますかユーロは1.4550アラウンドが戻りいっぱいだったようです。
今日のユーロ売りの材料はポルトガル。
5日のNY市場で格付け会社ムーディーズが「ポルトガルの格付けを
『Baa1』から『Ba2』へ4段階引き下げ、見通しをネガティブ」としたことを受けて、
ユーロ周縁国の債務問題が蒸し返されました。

もともとポルトガルの財政状況が厳しいってことは周知の事実ではありましたが、
一気に『投機的』まで格下げというのはかなりのインパクトでした。

どうも、ユーロ売りのきっかけとなったのはこのポルトガルより前に
同じくムーディーズが4日に出したレポートの内容にあるようです。
それによると・・・・
民間金融機関が償還期限の来たギリシャ国債の一部を新たな国債に
再投資するというフランスの提案についてムーディーズは
「資産を減損処理する引き金になるかもしれない」と分析。

つまり銀行がフランスの案に沿って満期となったギリシャ債の償還金を
新発債に再投資するロールオーバーに合意した場合、
2014年6月までに満期を迎えるギリシャ債で評価損が発生する可能性があるということ。
S&Pも同日、ギリシャ国債の保有者にロールオーバーに応じるよう求める案が
実行された場合、「選択的デフォルト(債務不履行)」と見なす可能性があるとし、
デフォルトという言葉で更に踏み込んでギリシャ救済案に疑問を呈しています。

現状のギリシャが困難な状況にないと認識している者などいない中で
ロールオーバーを実行するっておかしいじゃん、ってことですよね。
「減損」とみなされることとなればギリシャ国債を保有する金融機関の
財務が毀損することになり、欧州の(ギリシャ債を保有している)
金融システムが揺らぎかねない問題というわけ。

なるほど、このニュースは大きいですね。

さらにムーディーズがアイルランドもジャンク級(投機的格付け)に
格下げされるリスクがあるとの見方まで出てきているようです。
しかしなんだなぁ、ムーディーズに振り回されるっていうのは
どうかと思いますけれど、マーケットが反応しちゃうんだねー。

また、ISDA国際スワップデリバティブ教会が
「アイリッシュ・ライフ債にCDSの決済を引き起こす可能性がある
信用事由が発生した」との見解を示したということもユーロ売りの材料となったみたい。
ISDA,,,最近だいまんさんがよく取り上げるけど・・・

だいたいISDAってなんなのよ。と思って調べてみました。

ISDA=OTCデリバティブの効率的かつ着実な発展を促進するための世界的な組織(業界団体)
OTCデリバティブ市場の主要参加者(会員)により構成。
各国政府や他市場の業界団体と密接に連携して、デリバティブ関連取引の標準化に努めており、
ISDA Master Agreementなどのひな形契約書は、
世界中のデリバティブ取引の多くで用いられている。

でも、このISDA、フランスの案はデフォルト(債務不履行)には該当せず、
従ってクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済を
引き起こす事由とはならない。
なーんて言ってるのよね。ムーディーズ、S&Pとは逆の意見。

ともかく、よくよく考えれば分かりきっていたユーロの再下落。
上昇が解せないだけに、分かりきっていても高値で売ることができなかった
・・・・のですが、
大きく買い戻されたりした後に必ずやってくる欧州財政問題ニュースラッシュ、
ユーロの再下落ってパターンは健在でした。

ちなみに雇用統計予想はこんなところみたい。
NFP10万人増加
前月5万4000人増から大幅加速予想。
しかし失業率は9.1%と昨年末以来の水準での高止まり予想。

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