2011年7月11日月曜日

またまた驚きの結果となりました雇用統計。

6月の米の雇用統計は
NFP予想が+10.5万人 ☞  結果1.8万人 
失業率 予想9.1% ☞  結果9.2% 

どちらも予想を裏切って悪化。
NFPの伸びはここ9ヶ月で尤も小幅な伸び。
失業率は今年最悪の水準です。
ほら、米の景気が健全に回復しているとは思えないって言ったでしょ。
ここまで(12500ドル超え)のダウ平均の戻りは予想できなかったけど。
これを受けてドルが円に対して1カ月で最大の下げを演じました。
スイスフランにも再び逃避買いが入り円高、スイス高、リスク回避相場に。
景気敏感商品銘柄の原油は売られ、逃避先として選ばれる金は大幅高。

しかし、このところの米株が戻り過ぎていたキライがある割には
下げ止まった感が強かったように思うのですが、
(ダウ平均は一時152.08ドル安の12567.41ドルまで下落するも
 最終的には62.29ドル安にまで下げ幅縮小。終値12657.20ドル)
いろいろニュースを拾ってみると
「小さいながらもQE3の可能性の再び浮上した」(市場関係者)との声も聞かれ、
下値では買いが入り下落幅を縮小させた。」
なんて憶測も。むむ、、、、QE3となれば再びジャブジャブマネー期待で
リスク資産上昇ってシナリオですが、今回の雇用統計、
QE3期待が高まるほど数字が悪かったってことか。

でも、IEAの石油戦略備蓄放出やHIAの議論が出てくるなど
小手先(?)の減税策に頼らなくてはいけないって状況です。
それってQE3など絶対合意に至らないことが分かっているからなんじゃない?
と思って見ていますので、市場がいくらQE3を期待しようとうも
実現は不可能だと思っています・・・。

だから、結局週明けからのマーケットもQE3を催促する相場、
つまりリスクオフ相場となると思っています。
金曜はQE3期待で(思惑で)勝手に下げ幅縮小させちゃったようですが、
どんなに期待されても身動きとれないのが現実。
結局失望から株安、円高、コモディティ安、金高ってな相場に
なるんじゃないかなぁ。

そろそろ4-6月期の企業決算がシーズンとなりますよね。
11日にはアルミ大手のアルコアがダウ銘柄の先陣を切って四半期業績を発表、
ここから出てくる企業決算の数字がダウを揺さぶり、為替市場を動かしていくかもしれません。
ブルームバーグの予想では米企業全体の利益は前年同期比13%増加と、
2年ぶりの小幅な伸びにとどまる見通しだそう。

ようやくリスク回避相場が来るかも、、、と構えていますが
ユーロを高値で売りそびれていますので、どこから乗ったらいいのか難しいわ。
ま、日曜の深夜にヤマを張るなんてことはしないで、じっくり週明けのマーケットを
眺めてからでもいいですよね。

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