2011年7月12日火曜日

ユーロがとうとう1.4000ドル割れ。

ユーロの戻り売りを狙っていましたが、今日は朝からもどることなくダダ下がり。

7月10日付けの英フィナンシャルタイムズ紙が
・欧州首脳はギリシャ救済策の一環として同国債の一部債務再編を容認する用意がある
・ギリシャ国債の部分的債務再編の実施によりギリシャの債務総額は持続可能な水準になる
・7月11日のユーロ圏財務相会合でギリシャの債務再編問題が議論される
などと伝えたことが嫌気されました。

つまり、ユーロ圏の偉い人達が
ギリシャ国債の一部についてデフォルトを容認する方向に傾いているってこと。
こんなニュースが出たらそりゃユーロ売られますね。

いよいよ、謎の楽観ムードから開放されて本質を語る相場となったか?!

欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領が11日午前にEU当局者による緊急会合を開くと表明、
「イタリアの債務問題に関する協議」するという報道も事態の深刻さを印象づけた模様。
また欧州債券市場で、イタリア国債の利回りが上昇。イタリアですよ、イタリア。
もともと噂されていた財政不安の根強い、ポルトガルやギリシャ、スペインの利回り上昇は
驚きませんが、イタリアにまで波及してくるとなるとこれは大変なことです。

何故急にイタリアにまで事が広がってきたんでしょうか?
先週なんぞはギリシャのデフォルト懸念が後退しただけで
あんなにユーロが買われて、マーケット全体がリスクテイク相場になっていたというのに。

そこで見つけたこんなブログ記事。
「なぜイタリア国債は急激に売られているのか? 変わったのはイタリアではなく投資家の方だ」
広瀬隆雄さんはギリシャ問題の処理の一環として
「民間の投資家にも痛み分けというカタチでコスト負担を強いるべきではないか?」という議論が
状況を、投資家心理を変えてしまったと指摘しています。

さらに、
ギリシャのデフォルト回避のためにロールオーバーしようという仏案が問題を複雑にしており、
CDSを購入していた投資家に不満が高まるとも。デフォルトを予測してCDSを購入したのに
実質デフォルト状態にあるにもかかわらず皆で助けちゃったりしたら、
CDSヘッジの意味がなくなっちゃうってことですか。ナルホド。

CDSのような洗練されたヘッジツールが政治的理由で使えないとなると、
シンプルに、危険性のあるところから撤退するしか術はない。
安全メカニズムの信頼性が保証できなくなった現況においては
リスク資産を手仕舞ってキャッシュにした方がいいって思考ですね。

つまり、突然イタリアからヤバいニュースが出てきたわけではなく、
ギリシャを巡る救済スキームがむしろトリガーとなっているのかもしれないということで
こちらを立てればあちらが立たず、あちらを立てればこちらが・・・みたいな
おかしなことになりつつあって、
これはもうホント一回クラッシュさせないと終わらない気がするわ。

欧州も頭の痛いことになっていますが、アメリカも雇用統計のネガティブサプライズに
QE3を期待する向きも出始めるなど、風向きは悪化しています。
連邦債務上限の引き上げ問題も難航中、
来月2日までに議会が上限の引き上げに同意しなければ、アメリカのデフォルトという
最悪の事態に陥る可能性も出ています。まあ、こんなことはあり得ないとして
市場関係者はこの部分については楽観してますけどね。
今オバマ大統領がなにやら発言中のようですが、マーケットは反応薄です。

しかし明日12日から3年、10年、30年債の入札実施を控えているほか、
13、14日の両日にはバーナンキ議長の議会証言、
週末にかけては消費や生産関連の指標発表が続きますので
アメリカからも目が離せません。

どちらにしても「リスクオフ」相場に入った。ということでいいと思いますが、
なにしろユーロを売ることができずにここまで静観してしまったので
ここからどうしたらいいものかアイディアがない。

さすがに1.4000割れを突っ込んで売るのはリスキーでしょ。
むしろ割れたところを買おうとしちゃったくらいだわ。
下げのスピードが早いので、ここから相応の戻りがはいるかもしれない、
そう思うとねぇ・・・。

策はあってもうまく立ち回れないってのは悔しいですね・・・。

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