2011年8月8日月曜日

この週末は材料てんこ盛り。
週明け8日月曜早朝にG7緊急電話会議と緊急声明発表とのこと、
皆さんがこのブログを読む頃には何かでていてマーケットが反応しているんでしょう。
でも、一応週末材料を整理しておきますね。現在は日曜深夜1時。

■7月の雇用統計
NFP +11万7000人 事前市場予測平均+8万4000人上回る。
失業率 9.1% 前月比0.1ポイント改善。

過去2カ月と比べて改善しました。
でも・・・・景気拡大に必要な水準とされるのは20万人前後。
失業率も7%~6%台にならないと話にならないですね。

過去2ヶ月比では+でも、相対的に見れば良くもないが悪くもない中途半端な数字。
ダウ平均は取引開始直後雇用統計改善を好感し170ドル余り上昇したのですが
その後一時240ドル余り下落するなど乱高下。終値は60.93ドル高1万1,444ドル。
神経質な値動きですねぇ。マーケットも判断に迷ったのでしょう。
為替市場は結局行って来いの流れでマーケットのセンチメントを変えるには至りませんでした。

この結果を受けて米国の政策判断はかえって困難さを増したとの指摘も。
大きく悪化すしたならばQE3催促相場となり、思い切った金融政策に
踏み切ることも可能だったが・・・これでやりにくくなったとの見方があるのですが、
しかし、その後S&Pの米国債格下げの報!!
週明けのマーケットの予測がさらに難しくなってきました。

■S&P米国債の格付け引き下げ
S&Pは歴史上初めてアメリカ長期国債の格付けを最高評価のトリプルAから
ダブルAプラスに引き下げました。連邦予算赤字の拡大の懸念を背景としています。
これはイギリス、ドイツ、フランス、カナダなどの国債の格付けを下回るもの。

今週14兆6000億ドル(約1140兆円)に達した米国債の発行残高は、
国内総生産(GDP)比で100%とイタリアとほぼ同じ水準です。
(イタリアの国債はデフォルト懸念?!から売られています・・
イタリアの2011年第1四半期の経済成長率は0.1%)

※しかしS&Pの計算に間違いあったのではないかという見方も。
裁量的支出を2兆ドル多く見積もっていたことによる数値の不備で、
財務省からの指摘を受けたとか。

さて、このことによる今後の影響ですが、、、
企業年金基金などの中には投資先の格付けを「トリプルA」に限っているところもあります。
となればこれは売らざるを得ませんよね。テクニカル的に売却に動くところも出るでしょう。
事前に予想されていたことなので影響は少ない、すでにマーケットに織り込まれたと
見る向きもあるのですが米国債格下げは「歴史上初めて」のことです。
そんなに楽観できるんでしょうかねぇ。

最悪のシナリオは、これまでは安全資産として資金の流入先となっていた米債券が
売らざるを得ない、あるいは不安を感じた投資家らによって投げ売られることになること。
債券市場から資金が逃げ出したら、株式に資金がシフトなんてケースじゃないですね。
債権売りに加え、米国の信頼失墜で株価下落、、米国の金利が上昇。
アメリカ信認失墜なら「ドル安」になって「トリプル安」となる、、、
なんて想定もできますが、この場合、そんな悠長な局面ではなくて
「リーマンショックの再来」的ショックですから
ドル不足による「ドル高」がやってくるんじゃないか、、、、って予想してます。
レパトリですよ、レパトリ。

しかし、レパトリが起こるなら、円もそれは凄い円高圧力になりますので、
(日本は世界一の対外債権国)
ドル円でみればどちらかというと円高に軍配があがるのでしょう。
ドル高になるのは、ストレート通貨かと・・・。
いえ、トリプル安を予想するのが一般的ですけどね。
ドル安が進むのかなぁ。。。これ以上?!

にしても、中国と日本へのインパクトは大きいわよね。
中国は1兆1000億ドル(約86兆円)、
日本は9000億ドル(約71兆円)の米国債を保有してます。。。

■介入の可能性
先週の介入ノタイミングには疑問符が多く、4.5兆円も費やしたのに効果がないじゃないか、
米欧とコンセンサスがとれていなかったんじゃないか、と批判も出てきていますが、
週末のG7で介入にコンセンサスでもとれれば話はまた変わってきます。
米国債格下げのニュースで週明けからパニック的円高となろうものなら
介入が入る可能性が高まったんじゃないかと思います。

でも。。。。介入があっても効き目がなさそうよね。
4.5兆使っても太平洋に目薬なんて例えも出てきたくらい。
2~3円持ち上げることができたとしても、結局は行って来いになる予感。
介入の高値は売り、この戦略はほんと鉄板ですね、悲しいことに。

■9日に開かれるFOMCは?
S&Pが米国債の格下げを発表した5日、
FRBはただちに「金融機関向け融資や、
米国債の売買を通じた短期市場の調節に影響はない」
との声明を発表しました。バーナンキ議長は7月の議会証言で
QE3の用意があるといった主旨の発言をしていて
次回FOMCでの声明には注目が高まるでしょう。火曜日です。
声明だけに終わるか?
何か安定策を打ち出さなくてはならない事態になっているかもしれません。
これまでは「低金利政策を◯◯まで長期継続する」と期限を(長期に)
明言するなんて見方もありましたが、
(その程度しか打つ手がないだろうと思われていたってことです)
今となっては長期国債の買い入れなどが示されるとの見方まで浮上しているようです。
一部国債の利回りが上昇しているのはそういうことみたい。

というわけで思いつくことを調べたりして書いてみましたが、
G7声明が待たれるところで、それによっては
またセンチメントが大きく変化しちゃっているかもしれません。
早朝発表って何時なんだろう・・・・
今から寝るのできっと私は夢の中なんだろうなー

起きたらチャートが壊れていてビックリ!!
なんてことがないように願っています。

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