TVのニュースや一般紙でも「世界同時株安」的な報道がなされています。
6月くらいから来るぞ来るぞと警戒してきましたが、警戒疲れした8月に来ました
懸念していた世界恐慌的崩落。
大倉孝キャプテンも5.6月位から警鐘を鳴らし続けていましたので、
YMTV「大倉孝の本音で言わせて」を毎月ご覧になっていらっしゃった方は
これがキャプテンが指摘していた事態なのか、と
余裕の構えでいらっしゃることでしょう。
アストロロジーサイクル論のレイモンド・メリマン氏も
6月までのダウのピークアウト、金高、原油安という流れを
昨年のうちから明確に指摘していました。
そんなこんなで私も5月末くらいから警戒を強めていたわけですが、
☞ お宝ポジションを作ろう!!
なかなか描いていたようなリスク回避相場にならず、疲れてきていたところに
漸く形となって現れてきました。
現在は今夜のFOMCを期待して、、、でしょうか、下げ止まってダウ先も為替で
崩落が激しかったキウイやオージーも戻りを入れています。
■昨日のNYからの動きを振り返ってMEMOしておきますね。
8日NY市場
・VIX恐怖指数が急上昇47.41で引ける。
リーマン・ショック時には80程度まで上昇しているのでまだ余力あり。
しかし、その時以来の高水準です。
・ダウ平均は▲634.76ドルの10809.85ドル 2010年11月以来となる11000ドル割れ
ファニーメイやフレディマックなどの政府系住宅金融機関が格下げ
バークシャーハザウェイなどの米保険5社の格付け見通しの引き下げなどが嫌気。
金融株バンクオブアメリカは20%急落となりました。
これは保険大手のAIGが不適切な情報開示に基づいて住宅ローン担保証券(MBS)を
販売したとして100億ドル超とみられる損失の穴埋めを求めて訴訟を検討しているという報道から。
このMBSを巡ってバンカメは4~6月期決算で86億ドルの和解金を計上してましたよね・・・?
どんだけ負の遺産が隠されているのか不安を増幅させる一件。
結局はサブプライム問題って本当に根が深くて、全然片付いてないってことよね。
アジア市場
当然ながら日経平均も大きく下落してスタート、5カ月ぶりに9000円を割り込むものの、
大引けにかけては下げ渋る展開。▲153.08 8944.48円
今晩のFOMCにて何らかの緩和策が出るのではとの期待が高まったとされています。
■そして期待されるのはQE3
米ハーバード大学のケネス・ロゴフ教授は、FRBはQE3の実施に踏み切る公算が大きく、
米景気回復を確実にするため「一層断固たる行動」を取るとの見解を示した。
なんてニュースを発見。
市場もいよいよ期待を高めているといった様相になってきましたが、さて本当に
QE3なんて出来るのでしょうか。
これまでのQE政策を持ってしても雇用改善やGDP改善の兆しが見られなかったため、
QEは効果がない(景気を押し上げる効力がない)と見る向きが多いですね。
QE3をやっても意味がない、あるいは新たな資源高を招くだけで逆効果だという声さえある。
実際コモディティ、食料品高は過剰流動性相場が招いたという側面も大きいですものね。
(それだけではなく、需要の高まりから、10年前の価格水準には到底下がらないという
側面もありますが)
■金価格が1750ドルを超える
安全資産とされる金に資金が逃げ込んでいます。上昇の勢いが強すぎてちょっと怖いくらい。
とうとうプラチナ価格との価格が逆転してしまいました。
希少性、マーケット規模から考えても金よりプラチナが安いというのは異常事態。
2008年12月サブプライムの直後にも一度経験があるのですが、
直ぐ様その逆転現象は解消されました。
■ジワリドル高
リーマンの時のような危機に備えて流動性資金の確保に動き始めているということでしょうか。
ドル高となっています。特にオージードルとかキウイドルでのドル高は凄まじいですねぇ。
ドル円でもドルの調達金利に上昇圧力が高まっているようです。
通貨間の金利を交換するスワップ市場ではユーロをドルに交換するコストが
3カ月物で0.8%前後にまで上昇しているとか。これはリーマン・ショック直後の2008年
12月以来の水準。
またLIBORの3カ月物ドル金利も0.27478%と、4月14日以来の高い水準に。
つまりドル調達意欲が高いということです。
これも、このところの動きから十分に想定される事態で、
株価が今後も落ちて行くようならドル高は更に加速するでしょう。
しかし、今夜のFOMCに市場の期待も高まっているようで、
現在9日23:30時点ではダウ平均も100ドル超上昇、
金価格も1730ドルくらいまで下落しています。
為替市場でも若干ドル安気味で推移しています。
何かでてくるでしょうか・・・・。
何か出てきたとしても、リスクオン相場になるのは一瞬、
苦肉の策がマーケットを正常化できるとは到底思えません。
むしろ、その窮状を懸念した更なる売りが浴びせられる・・・
というのはこの春から大倉キャプテンが指摘してきたシナリオ。
ということで、まだまだ、このリスク回避相場は始まったばかりなのです。
昨日と同じオチ。
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