2011年8月18日木曜日

今マーケットの話題はやっぱりスイスフランでしょうかねぇ。

今日は夕方16:00~SNBスイス中銀の通貨高対策会議が注目されました。
スイスが相次いで通貨高対策を発表していますが、ユーロとのペッグを示唆する
発言も出ていることから、もしかすると・・・という期待が市場に広がります。
「ユーロスイス相場に目標値あるいは目標レンジを設定して
介入を実施する方針を示すんじゃないか?」なんて期待の声も。
声明が出る前はスイスフランは1.1540まで売られました。

ところが出てきた内容はパンチ不足。

SNBはスイスフラン高対応策を強化するとの声明を発表したのですが、
「スイスフランは依然として過大評価されている」
「スイスフラン高に対する防衛措置として、市中銀行の要求払い預金を
1200億スイスフランから2000億スイスフランに増やすため流動性供給を増やす」
「流動性増大のため為替スワップも実施する」
ユーロとのペッグとか、目標レンジ設定とか、そういった期待に応えるもの
ではなかったのです。これを受けてスイスは急上昇。

しかし。

一定幅下げて下げ止まった後、今度はSNBが介入しているのでは・・・などという噂が
飛び交ったようで、またしてもスイスフランは売られ始め、SNBの通貨対応策を発表する前の
水準まで戻ってしまいました。この相場激しすぎて往復ビンタって方もいそうだなぁ・・・・。

現在は再びスイスフラン買いに転じており、レンジ入りしたようなムードです。

なんて忙しい流れ・・・さすが水星逆行期。
そして落ち着いて今後を考察した時に、スイスフラン高はSNB政策によって止められるのか、
あるいは舐められて再度スイスフラン高となってしまうのか、、、、ですが、
その後スイスのウィドマー・シュルンプフ財務相が
『SNBが通貨高に対し断固として行動する事を正しいと判断するのであれば、
政府はSNBの如何なる政策も支持する』などと援護射撃発言をしている所を見ると
今日のところはパンチ不足だったかもしれませんが、まだ手を止めた訳ではないと見る。

最悪の場合、おそらく再度新高値更新してしまうような事態となれば
ユーロとのペッグ、あるいはそれに近い手段に出るんじゃないかと思うんだけどな・・・。

ちょっと過去を調べてみました。
1973年10月から1978年9月にかけてスイスフランはドイツマルク)に対して
36%もの上昇を見せました。奇しくも現在のスイスフラン高も、それまでのレンジ幅をブレイクした
2007年10月以降から37~38%もの上昇となっています。

この頃って第一次オイルショックだったころですね。
1973年に第4次中東戦争が勃発し、OPECが原油公示価格を70%も引き上げることを発表。
(それでも3.01ドルから5.12ドルですって。今の水準からみたらなんと安いことか)
さらにイスラエル支持国であるアメリカやオランダなどへの石油禁輸措置。
1974年にはさらに原油価格は11.65ドルへ引き上げられたのだそうです。
このときの日本国内の消費者物価指数は23%上昇。インフレーションが加速しました。

こうした背景からアメリカの景気は低迷、
逃避資金はスイスフランと金と円に集まりました。
おお、今と全く同じじゃないですか。歴史は繰り返す?!
ちなみに1973年は1ドル=308円の固定相場制から、変動相場制に移行 した年。
その時のスタートは1ドル=277円だったのだそうです。

さて、このスイスフラン高は1978年まで継続します。米景気は1975年夏にはリセッション終了と
なっていたのですが、その後3年もスイスフラン高は止まらなかったのです・・・。
1978年までスイスはあらゆる手段を講じて通貨高阻止を試みました。
外国為替市場で外貨を買い、拡張的な金融政策を取り、逆金利政策、投資の禁止など、
資本の回転に影響を与える対策も試みたが、これらはまったく効果がなかったのだそうです。
逆金利ってマイナス金利のことかな?それでも止まらない?!
最終的には為替水準の目標を明らかにし、介入を実施。
80ドイツマルクを明らかに上回るまでドルを買い続けることを発表します。
発表されたとき、相場は76ドイツマルク。目標をはたった1割高にも満たない程度でしたが
これが最終的には効いたという話です。

歴史にならえば期間的に見るとまだ若干スイスフラン高の余地があるようにも思えますが、
比率でいうと前回よりも速いペースで同程度の上昇を見せており、限界も近いようにも見えます。
SNBのがあらゆる措置を講じているという流れも同じならば、最終的には
目標レンジを発表し、そこまでは断固介入で水準を引き下げるという政策を
取らざるを得ないのではないかと思われます。

というわけで、一旦失望から再度スイスフラン高が進行、
ユロスイ、ドルスイともに2番底をつけるような格好になって来たら
スイスフランを売るって戦略はありだと思います。どうかな?

話は変わるけどポン様怖ーーい。
今日発表の英7月雇用統計が市場予想よりも弱い結果になった上、
同時に発表されたMPC議事録では前回まで利上げを主張していた2人のメンバーが
据え置きに主張を変更したことが明らかとなって一瞬ポンド急落となっていたのに
その3倍返しの上昇です、今。なんでこんなにポンドが強いんでしょう?!
これって、ポンドが強いんじゃなくて、ひょっとしてポンドのレパトリが起こってるのかなぁ・・・。
このところスイスに目を奪われていてポン様に手を出していませんが、
このポンドの強さはちょっと気持ち悪いですね・・・。

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