2011年9月30日金曜日

注目されていた独議会でのEFSF欧州金融安定ファシリティの機能拡充法案投票は
を賛成多数で可決。ここで否決されればエライことでしたので、当然といえば当然。
直後はユーロが一時買われましたが、それほど大きな動きではありませんでした。

また、独9月雇用統計は、失業者数が2.6万人減、失業率は6.9%と
事前予想の0.8万人減、7.0%より強い結果。
かといって大きく戻ることができる地合いではないですから、
せいぜいリスクオフ相場一服、レンジ形成の日柄を必要とする
踊り場に入っているような感じかな。

このところ米系指標も予想よりは悪くないと言ったムードもあって
ダウ平均もレンジを保ち、新たなリスク回避相場スタートという気配は
遠のいています。しかし、昨晩は仏・伊・スペイン当局が金融株の空売り禁止措置を
延長するとしたことをきっかけにして、ダウ平均が下落幅を拡大する、といった
局面もありましたので、そもそもは特別措置を講じなければ持たない
異常事態であり、その中での一呼吸にしか過ぎないのだということを
忘れてはなりません。

今日目にしたニュースに外資系金融機関のユーロの予想の
修正値があって、軒並みコレまでの予想を大きく下方修正しているのが
気になりました。この地合でまさかユーロブルはないですけれども・・・

ユーロ円     12月末   2012.3末   2012.9末
シティバンク     97      96       95
バークレイズ     94     105      112
UBS銀行       100     90       97

ユーロドル    12月末   2012.3末    2012.9末
シティバンク   1.29      1.28      1.25 
バークレイズ   1.25      1.35      1.40
UBS銀行     1.30     1.20      1.30   

こうした外資系金融機関の見通しが必ずしも正確であるわけではありません。
これまでユーロドルは1.50方向、強気だったところもありました。
今回大幅に見通しを修正しています。
それが揃いも揃って下を見ているというのも気になる。
皆が同じ方向を見ているとなかなかそうはならなかったりします。

今、あまりにも市場がベア(弱気)に傾いているため、
ショートが溜まっており、何か少しでも好転材料がああれば
買い戻しの上昇が入るという地合いになってきているようにも思えます。
オシレーター系の指標は売られすぎからの反転を示しているものが多く、
皆が弱気になればなるほどなかなか下がらないというもどかしい
値動きとなるのでしょうね。それでも戻り売りスタンスで売りで取るのが
安全なトレードだとは思うのですが・・・。
1.385~1.39ドル台くらいまで戻ってから売り参入したほうがいいかも。
そこまで戻りをみるんだったら今買ってもいいんですけれどね(笑)
買う相場じゃないのでそれはちょっと勇気がいるなぁ。
ということでユーロは戻り待ち。

昨日発表された9月の独の消費者物価指数速報値が
前年比+2.6%と3年ぶりの高水準。先月8月の2.4%からもインフレが加速中。
今ギリシャ問題からECBが利下げするのではないか、と言った見方も
出てきているのですが、こうした物価高を考慮すると利下げも難しい状況
にあることがわかります。

来週のECB理事会がトリシェ総裁の最後の政策決定会合ということですが、、、。
まだ利下げするという判断を下すには時期尚早かな、
マリオ・ドラギ次期総裁に方針転換の大役は引き継がれることになりそうですね。

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