2011年10月7日金曜日

英中銀(BOE)は政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決定。
また資産買い入れ枠を2750億ポンドに拡大しました。
これが効いてポンドは大きく売られました。
これは非常にわかりやすい展開。

しかしECB、こちらを巡る動きはちょっと解りにくかったなぁ。
トリシェ総裁の最後の会合ということで、利下げに道筋をつけられるか、
男を魅せられるのか、なんて点でも注目でしたけれど、
結果は無難に逃げた・・・って感じですか。

政策金利は据え置き。

一部に利下げを予想する声もありましたが、
大方は据え置き予想だったので、これは想定通りの動き。
注目の最後の声明では「8年前の最初の記者会見が昨日のように感じられる」なんて
感傷的なセリフも飛び出しましたが、おおよそはインフレは引き続き高水準であるとし、
利下げの道筋どころか、過去2回の利上げを正当化するような感じに見えました。
活字ベースでしか判断材料がないので、実際は違うのかもしれませんが。。。

主な発言は以下のとおり。

・インフレは数ヵ月は2%を上回る水準を維持し、その後低下の可能性
・景気は激しい下振れリスクに直面
・景気がインフレの下振れリスク
・税金等がインフレの上振れリスク
・ECBは1年物と13カ月物長期リファイナンスオペを実施
・カバードボンドの購入は11月に再開、規模は400億ユーロ・・・

このリファイナンスオペ実施が効いたのか
利下げを匂わせることがなかったからなのかよくわかりませんが、
ユーロドルは政策金利発表で一度売られたものが、
声明後は急反騰、下げ幅全戻しでおまけに今週週明けの窓を埋めました。
ギャップを埋めに来たということはもうしばし買戻局面が継続するかもしれません。
それにしても、この乱高下、ちょっとわかりにくかったですよねぇ。
ポンドの素直な動きと比較するとユーロにはもっと多種多様なプレイヤーが
いろんな思惑をもって参加しているんだということがわかります・・・。

ひょっとするとこれ、SNBのせいかもしれないって話も。
タイミングは違うのですが、今日ユーロスイスが暴騰する局面が。
SNBがペッグ水準を1.3、もしくは1.4に引き上げるという噂が流れたようです。
ちょっとスイスを巡ってはこんな噂がしょっちゅう流れてきますが、
根も葉もない噂に終わっているのにもかかわらず、きっちりマーケットが
反応しているのがキナクサイ。SNBが裏で扇動してるんじゃないかって見方も
出てきていますが、犯人探しをしても仕方がない。
噂であっても「動いた」事実が大事。そんなんでも動くんです、スイス。
SNBはほんと上手いことやってますよね。
こうしてユーロが買われる動きがあった、というのが、
今夜のユーロ買い戻しの値動きに関係しているのかもしれない・・・・なんて憶測。

そうでなくてもダウが戻ってます。
火曜に10300ドル台に突っ込んで下げて、直近のレンジ下限をちょっとだけ割り込んだのですが、
思い切りレンジにリバース、もう11000ドル台回復しちゃってます。
もう、、ホントしつこいんだから・・・・
こうしたリスクオン回帰ムードというのもユーロの買に繋がっているのかも。
トロイカの調査結果、ギリシャ支援が実行されるのか否かって問題を孕みながらも
総ベアとなればなかなか下がらないのが相場の難しいところ。
ちょっと戻りがあるかもしれない、と思っていながらユーロドルロングを
腰を据えて持てなかったことに軽く反省しておりますが、
これも、どこで売り直すかを探る動きです。
ダウが11000台到達していますのでそろそろ再下落するとは思うのですが・・・。

明日は雇用統計です。
NFP予想は+5万。前回 ゼロという衝撃の結果でしたが果たして?!
このところ米系指標が予想よりマシなものが出ているのですが・・・
次の手はもう少しこの戻りがどこまでか見極めてからの売り狙い。
明日あたり雇用統計でドカンと上がってくれたら、チャンス到来、なんて淡い期待♥

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