2011年11月21日月曜日

先週に引き続き、今週もリスク回避相場でオープン。
週末20日投開票のスペイン総選挙で、最大野党・国民党が与党・社会労働党を破り
ギリシャ・イタリアに続きスペインでも政権交代することが決まりましたが、
マーケットは決してこれを歓迎するムードでもなく、
週明けの東京市場では豪ドル、キウイドルなどオセアニア通貨主導で
クロス円通貨がじりじり円高となるなどリスク回避ムードが優勢。

夕方になってユーロが東京時間でのレンジをスコンと下抜け
水準を崩しており、全般「ドル高」の様相。

ドルに強気の材料があったわけではありません。
今日のドル高はおそらくこれ。
一部で「米国の超党派特別委員会が、21日、
財政赤字削減策を巡る合意には至らなかったことを発表する」と報じた事をきっかけに
時間外のNYダウ平均先物が下落、オセアニア通貨を中心に一段の円買いが進んだ模様です。
要するにアメリカに弱い材料だけどドル売りにならず、
リスクが高まると資金の還流、現金化が加速することから
レパトリエーションが起こり、結果ドル高となる、という流れ。
こうしたレパトリがあちこちで加速するとドル不足となり
資金調達が困難となることから金利が上昇、ドル高となってしまう。。。
という流れです。これはリーマンショックの時に強く刷り込まれた流れですね。

ドル円はリスク回避というキーワードでは円高進行となりますが、
この相場レパトリ連想でのドル高なので結局強弱綱引き状態で
ドル円はそれほど大きな動きとならず。
一時76.75円台まで小幅に値を下げた場面があった程度でした。

さて、今日の材料となったアメリカの赤字削減策法案。
とりまとめを託された議会の特別委員会が、期限の23日までに
法の定める「10年間で最低1.2兆ドル」の追加削減策で合意できないとの観測が強まっています。
この特別委員会は、この問題を解決するためにあたって
長期的な財政再建への道筋を付けるために設置されたのですが、
脳裏を過ぎるのは8月初めの連邦債務上限の引き上げ問題。
これもぎりぎりまで合意が得られずもめにもめて、史上初のアメリカ国債格下げとなり、
株価急落を招きました。

増税を主張する与党民主党と、反対の立場の野党共和党の溝が埋まらないのですが
合意できない場合に備え、1.2兆円の半分、6000億ドル程度の妥協案が浮上しているとも。
しかし合意額が1.2兆ドル未満でも不足分は2013年以降の歳出から強制削減される仕組みだそうです。

こうした問題を孕んでリスク回避気味の相場となっているのですが、
8月と比較すると落ち着いた印象ともいえます。
慣れ?なのか、
どうせすぐに合意できない、という周知の事実に騒ぎ立てないという耐性ができたのか。

関係者は合意内容よりも、格付け会社の動向にあるという見方もあって、
もし、合意に至らないとか半額での妥協案などということになれば
政治能力の欠如ということから格下げを行う可能性もあるとの予測が
この相場のポイントとなってくるのかもしれません。

こうした環境の中、海外勢の資金が日本国債に流入しているようです。
日本証券業協会が21日発表した10月の国債投資家別売買高では、
外国人は8323億円の日本国債(短期債を除く)を買い越しています。
これは円高圧力になりますね。

やはりユーロは売り、クロス円も売りが大局のトレンドなのかとは思いますが、
こうして下がっているところを追従売りするのは怖い。
一旦戻る可能性もあると思うのですが、買い参入も勇気がいるなぁ。

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