介入に始まって雇用統計に終わった先週の為替市場。
ドル円相場は75.32円から79.55円まで4円の値動きがありました。
でもこれ介入当日1日の値動き。
その後は概ね77~78円の小動きレンジに終始し、
雇用統計でもそれほど大きく動くことはありませんでした。
介入後、4日経過してもなお介入前の水準に戻ることなく2円高くらい水準を
保っているということで、前回の3日しか持たなかった介入と比較すれば経過良好、
現在のところ成功と言っていいようです。
ECB理事会でECB新総裁マリオ・ドラギ氏がサプライズの利下げを発表したり、
ギリシャが国民投票をするとかしないとかで(結局パパンドレウ氏の信認で週を終える)
大揉めに揉めた割には落ち着いた週末だったよう感じますよね。
一応雇用統計を振り返って置きます。
10月米雇用統計
NFP/非農業部門雇用者数 8万人増(市場予想の9万5000人増を下回る)も
8、9の過去2カ月分は合わせて10万2000人の大幅上方修正。
失業率は9.0%と前月の9.1%から改善。
強弱混在と言った内容ですが、過去分の修正、失業率の改善を見ると
FOMCでQE3に踏み切らなかったのはこれがわかっていたからなのか、と思うほどで、
今後市場がQE3を催促して下落するようなことはないようにも思えてきます。
・・・・個人的にはこうした流れに違和感があるんですけれど・・・・。
しかし流れに逆らってもいいことなど一つもありません。
目先はアメリカのリスク後退でダウS撤退は止むなし(´・ω・`)ショボーン
そしてギリシャ。
5日金曜にギリシャ議会はパパンドレウ内閣に対する信任案を賛成多数で可決。
解散・総選挙は回避にひとまず安心感が広がりました。
しかしながら投票結果は信任153、不信任145と僅差。
野党は首相の辞任を強く求めており政局が流動化する可能性もあり予断を許さない状況に
変化はないと思っていますが、、。
パパンドレウ首相は新たな連立内閣が1300億ユーロの支援策を議会通過させ、
財政破綻を避けるよう呼び掛け、自身は首相を辞任する可能性を示唆。週明けにも
パパンドレウ首相の進退のニュースがマーケットを騒がせる可能性が残っており、
まだまだ市場の火種となりそうです。
またイタリアの10年物国債の利回りは6.4%とユーロ導入後最大に。
経済規模でユーロ圏3番目のイタリアへの波及はなんとしても止めなくてはならないと
いうことで、G20ではイタリアが国際通貨基金(IMF)の監視下に入ることが、
決まっています。しかし、これを受け首都ローマで5日、ベルルスコーニ首相の
退陣を求めて数万人がデモ行進するなど混乱は拡大。イタリアが焦点となってくると
買い戻されていたユーロも再度売られることになると思うのですが、
ユーロの動きは神経質過ぎてついていけません。
材料が悪いのは大前提。でも何かちょっとでも安心感が広がるニュースが出ると
爆上げするんですもの・・・・。
今週の注目は引き続き欧州から飛び出すニュースとユーロ、
そして介入後1週間のドル円相場、水準を守れるか、ってとこかしらね。
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