2011年11月7日月曜日

イベントラッシュの1週間が終わって、冬時間入り初日となった7日月曜。
マーケットは総じて「揉み合い」という印象。金だけ順調にジリ高基調かな。

雇用統計も比較的悪くなかったことと株価の水準も危機的状況にないことから
QE3催促相場となるようなムードは大きく後退しましたし、
欧州の問題はギリシャのパパンドレウ首相退陣のニュースにも
大きく反応するでもなく、方向感を見失っている印象。

※ギリシャのパパンドレウ首相と野党・新民主主義党(ND)のサマラス党首は、
挙国一致内閣となる新連立政権で合意、パパンドレウ首相は退陣する。

次期首相はパパンドレウ首相とサマラス党首が7日に決定すると報道されていますが、
今夜にも決まるということでしょうか。
噂では前ECB副総裁パパデモス氏が就任する見通しだとか・・・。
そもそもはギリシャの経済学者ということぐらいしか情報がなくて
どんな方かよくわかりませんが、パパンドレウさんからパパデモスさんってパパかぶり。
ギリシャではパパ~って名前が多いのかな?
「ゆうじろう」から「ゆうすけ」になった。みたいなイメージ?

さて、今週の懸念は売り込まれているイタリア国債、イタリアへの波及ですが、
ユーロはイタリアへの波及懸念から週明け寄り天の下落基調となるも、
「イタリアのベルルスコーニ首相の辞任」の噂が出て急反騰。下げ幅の半分位を取り戻します。
辞任で好感されるって嫌な気分でしょうけれど、ベルルスコーニさん
「そんな話は知らねぇ」と噂を否定。
これで再び下落基調に戻るという、そんな動きがありました。
1時間足でみれば揉み合いの範疇ですけれど、イタリア絡みの報道は
事実であれ噂レベルであれ今週のマーケットの撹乱要因となりそうです。

どうもこの相場、方向が見えず手が出ません。
ダウSも止め、為替も様子見ですが、先週買った金だけが調子いいみたい。
一度大きな動きが出てから判断したほうがよさそうです。

今日の話題はギリシャ、イタリアの政治的な動きもそうでしたがスイスにも動きが。
SNBのヒルデブランド総裁が、通貨スイス・フランの上昇でデフレリスクが高まり
自国経済が脅かされる場合に備えて引き続き行動する用意を整えている、と発言。

いわゆる口先介入ですが、これでスイスフランが売られました。
スイス高阻止対策としてユーロペッグ表明するなど巧みにマーケットに
介入し続けているSNBですが、先週介入した政府日銀もSNBに似てきているとの指摘もあり、
今回はこれまでと違った様相を呈しています。

※ 政府・日銀は「かん口令」を敷いたうえでの隠密介入で 
77.78~85円で継続的にドル買いを実施している可能性あり
 http://goo.gl/l0PNK

安住さんの「納得いくまで」はまだまだ継続中の模様。
SNBを真似ているなどと揶揄する声もありますが、
それでも水準を引き上げ、1週間維持している現在迄の状況は介入成功と言えます。
ここからSNBのように長期トレンドの大転換を確信できるまで持っていくことが出来るか、
その手腕に注目。かといってこの動きのないドル円を買う気にはならないけれど・・・

今夜も結局様子見。

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