2011年12月5日月曜日

雇用統計振り返っておきます。
発表の瞬間は東京金融取引所の雇用統計カーニバルという
イベントで雇用統計中継をしていたのですが、
失業率の数字を見た時はかなり驚きました。

NFP非農業部門雇用者数(前月比)+12万人(ほぼ予想の範囲内)
失業率:8.6% (予想9%)

そしてもう一つ驚いたのが、
前月分と前々月分の上方修正。
9月は22.0万人増、10月は11.7万人増にそれぞれ上方修正されました。
人材派遣などの修正が要因だとか。
また民間雇用者数は+14.0万人となっており底堅く推移していることが確認できますが
政府部門は▲2万人ですので政府部門が雇用市場を圧迫していることがわかります。

失業率の大幅に低下は年末商戦に向けた小売・運輸業の雇用者が
増加したことが影響している為、一時的なもの・・・・?!

失業者数の減少は前月比▲59万4000人でしたが
非労働人口は8,607万人から8,656万人に増加。
つまり労働市場からの退出に伴う失業率低下であった可能性もあるということで
単純に良い内容だったとは言えないという指摘も。
結局のところマーケットもそれほどリスクオンに傾いたとも言えませんでしたし。

良い点は小売業雇用の大幅増加、就業者の大幅増加で就業者比率が上昇したこと。
悪い点は政府部門の雇用減少が継続中、賃金低下、労働力人口減少、
      長期失業者が失業者全体に占める割合が上昇

思ったよりも中途半端な印象でしたね。
概ね予想がいい時はネガティブサプライズとなれば大きく売り込まれるという
ような値動きとなってスキャルパーには面白い展開となるのですが、
今回は予想がよくて、結果もそこそこいいものの、よくよく見れば玉石混交という内容で
大きくトレンドが出来ない結果に終わりました。

となると次の焦点は今週8,9日のEU首脳会議ですか。
ドイツがかたくなに拒否しているヨーロッパ共同債にOKが出るのどうか。
ドイツが資金拠出に踏み切れば最悪の事態は回避出来るという見方もありますが、
仮にこの共同債が成立しても、結局誰がどれだけ負担するのかという問題が残り
負担の大きい国は債務増大連想で格下げの負のスパイラルは続くわけですよね・・・。

またECB理事会では前回に引き続き利下げが行われるか否か。

先週の6中銀によるドル資金供給拡充でリスクオンとなった流れも
日銀総裁が指摘した「時間稼ぎ」に過ぎず、今週の首脳会議とECB理事会で
市場の期待に応えることが出来なければ、結局はまたリスクオフ相場に回帰するだろうと
思っています。すでに先週末は雇用統計のあとにスペインの格下げの報道が出たりして、
ユーロドルが売られたりするような動きが始まっています。
フィッチは「スペインをすぐに格下げする計画はない」とコメントしているようですが・・・・。

人気ブログランキングへ
【人気ブログランキングへ登録しています。応援ありがとうございます。】

※本レポートにて豊商事株式会社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものです。したがって銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、弊社の重要事項説明を十分にお読みいただき投資家ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※また、本ブログ内にて提供される情報は豊商事株式会社が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成したものですが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、豊商事は保証せず、また、いかなる責任を持つものではありません。

※ブログ内容についてその表現や記述、データその他に関しましては、著作権法などの法令により保護されており、個人の方の私的使用目的以外での使用や他人への譲渡、販売コピーは認められていません(法律による例外規定は除きます。)。

以上の点をご了承の上、本ブログをご利用下さい。

運営:豊商事株式会社