2011年12月9日金曜日

今夜のECB理事会は今後の欧州危機を占う上でかなり大きな意味を持つものと
なったように思います。
トリシェ総裁からドラギ氏に変わった初回の前回11月のECB理事会で
早速利下げを実施したことでドラギ氏には危機回避の期待が持てる人物だという
安堵の目が向けられていたように思います。

今回の理事会に向けての市場の予測も0.25~0.5%の利下げに加えて
周辺国の国債買取プログラムが拡充されるんじゃないかとか、
流動性供給策の拡大があるんじゃないかとか、
明日のEU首脳会議を前に連携して市場に安心感を与える
策に出るんじゃなかろうか、という過度な期待がありました。

ところがどっこい。

0.25%利下げは市場の予想通り。サプライズなし。
下限金利の中銀預金金利も25bp引き下げ0.25%に
上限金利の限界貸出金利も25bp引き下げ1.75%。
これにより、すべての金利が2009年のリーマン・ショック時と同じ
過去最低水準に並びました。
利下げは通常通貨売に繋がりますが、今回の場合むしろ0.5%の利下げ期待の
剥落ということで利下げをしたのにユーロ買いという反応。
初動はユーロ買いでした。

ところがマリオ・ドラギ氏の記者会見が始まると
ドカーンとユーロが売られる展開に。

「先週、債券購入を拡大すると示唆した覚えはない」
「より大幅な利下げの検討はなかった」
「チャンネルとしてのIMF活用は非常に複雑」
「中銀が国際通貨基金(IMF)に融資し、
IMFがユーロ圏の国債を購入することは条約に矛盾する」

などと市場の期待を見事に裏切るタカ派発言が次から次へと飛び出して
1.3320ドルを割れるユーロ安展開。行って来いどころか倍返しでの売り浴びせです。

ECBがこの欧州危機を緩和する政策に協力的でないことがドラギ氏の発言で
確認された格好です。前ECB総裁のトリシェさんはフランス人でしたが、
今回のドラギ氏はイタリア人。
それなのに、トリシェさんよりも「ドイツ」寄りな印象でした。
まさかこれほどタカ派だとは・・・。市場の失望がいかに大きいかは必ずや
今後のユーロ相場に現れてくるものと思います。

「ECBのマンデートは物価の安定」って、勿論皆解ってるけど、
今この時期にそれを協調する?!
しかもインフレ率予想を2011年が2.6─2.8%に引き上げてます。
(前回予想は2.5─2.7%)

つまりドラギさんはECB総裁としての職務を全うするためには
欧州危機などどうでもいい・・・とまではいいませんが、
危機救済は政治家の仕事だ、という姿勢を示したようなものです。
(ちょっと大袈裟ですが、そういう印象ですよね?!)

しかし、24時を回ってからはユーロの下落も一服。
恐らく明日のEU首脳会議の結果待ちでこれが抑止力になっているものと思います。
これで市場の期待に応える内容のものが出てこないとなれば
その時はユーロの命運尽きた、というようなドラスティックな
リスクオフ相場となるでしょう。
そういう意味で明日の夜は飲んでいる場合ではありません!

今週末10日土曜は満月。
今日8日は貴金属とアメリカ株の重要変化日。
そして来週13日は水星の逆行が巡行に戻ります。

今日、明日あたりから来週始めにかけては
相当大きな転換ポイントとなると思いますが、
さてどんなディールが正解でしょう?!

ユーロオージーはもう買ってもいいと思う。
でもユーロオージーを取引できる口座がなく、
ユーロかってオージー売ろうかと思っていたのですが、
オージーを売りそびれ、ユーロだけ拾ってしまった。
コストは1.3326ドルです。
これではただのユーロドルでのユーロ買いですけれど・・・・。

オージードルが下げてますよね。これこれ、これに乗りたかったのにーー!
ユーロオージーが1.30を割ったんです。レンジ下限タッチとみての
反転狙いですが、ユーロドルでのユーロ買いだけで大丈夫かなぁ。。。

明日のEU首脳会議に向けては期待からの買い、
好結果リスクを避けるためのショートの手仕舞いなんてのも
起こるんじゃなかろうか、と思ってみていますが、
思うように上がってくれません。。。。

大きくはユーロはもっともっと崩れると思っていますので
短期的な(明日までの)トレードのつもりですが、
このままずるずる下げる可能性も大きいので
あまり粘らず撤退するかもしれませんが(´・ω・`)

ひゃー

欧州中銀当局がユーロ圏分裂を想定、システム保護を優先へ
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE7B702320111208

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