先週末に発表されてアメリカの12月の雇用統計。
失業率が 8.5%に改善(前月8.7%)
これは2009年2月以来、約3年ぶりの低水準へと改善です。
非農業部門雇用者数も20万人増、市場予想 の15万人増ですから
相当なポジティヴサプライズになります。
これを受けてドル買いが強まりました。
ドル円は77円34銭前後まで急伸。
ユーロドルはこれに加えて
イタリアの10年物国債利回りが7%台で高止まりしていることや、
今週のスペイン・イタリアの国債入札に対する警戒感などからダラダラ下落が継続。
但しドル円は典型的な行って来いの流れで
あっという間に値を削るとそれ以上の円高進行で
現在は76円台です。。。
(一目均衡表転換線が位置する77.34円でぴたりと上値を抑えられる)
雇用統計の結果を受けても米株が冴えなかったんですよね。
ダウ工業株30種平均は続落。
理由が定かではないのですが、年初の(意味不明な)上昇で高値圏にあったこと、
あるいは欧州債務問題に対する警戒感から週末のポジション調整がでたことなどが
後付材料として指摘されています。
そもそもクリスマス商戦時である12月の米雇用統計は、
ぶれが大きいという指摘もあり、先週水曜のADPの好結果から期待が先行し
ドル強気だったマーケットが材料出尽くしで力尽きたということですね。
NYクローズが冴えないまま終わったことで月曜の寄り付きが懸念されていたようですが、
やはりギャップダウン(窓開け)スタート。
月曜早朝のオセアニア市場で、ドル円が76.79円、
ユーロ円が一時97.30円、
ユーロドルも1.2667ドルまで下落しています。
先週金曜日は雇用統計の他に
ダドリーNY連銀総裁が、「更なる金融緩和を検討することが適切」と発言。
ローゼングレンボストン連銀総裁も
「MBS購入拡大で住宅市場回復の後押しを期待している」と発言。
雇用統計が強かったにも関わらず、そしてこのところの米経済指標が強いにもかかわらず、
当局はハト派優勢のスタンスであることを認識させられましたが、
これを受けても株価が上がらなかったのはどういうことなのかしら・・・。
緩和策は決して単純にリスクオンに繋がらなくなってきているのかな?
大倉さんが指摘してきたように・・・。
やるとしても多分MBSだし。
今週はまた欧州絡みがテーマになりそうです。
今夜、9日にメルケル独首相とサルコジ仏大統領の会談、
11日にメルケル独首相とモンティ伊首相が会談します。
30日にEU首脳会談があるのでこれに向けて何か話あうのでしょう。
また
11日ドイツ国債入札
12日スペイン国債入札(ECB理事会)
13日イタリアの国債入札
なども波乱要因。
さて今週もユーロ安が継続するのでしょうか。
私は先週末に
ユーロドルを1.2706ドルで
オージードルを1.0252で ショートしています。
現在ユーロドルよりもオージードルの方が利益が大きい状況です。
ってか、ユーロドルは先週末ど底でショートしちゃった( ´゚д゚`)感が
強かったのですが、週明けのGD(ギャップダウン)にかけて持ち越して
良かったε-(´∀`*)ホッ
この窓を埋めて上昇しそうな形状となってきたら撤退します。
どうも、日本勢の逆張りロングも相当出ている模様で
これが逆にユーロを下げさせる材料とされてしまっているという話もあって
意外とショートカバー狙いでのロングより素直に売ったほうがいいという
見方もできるんじゃないかと思ってます。
ここから売り建てるのは本当は怖いんですけれども・・・。
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