ユーロのダラダラ下落が止まりません。
こんな展開なら売りっぱなしで放って置けばよかったわけですが、
それがなかなかできないのは昨年経験した1.45アラウンドまでの巻き返しに
見られるファンダメンタルを無視したユーロの思わぬ上昇で
苦労した経験があるプレイヤー。
一旦は相応の戻りが入るんじゃないの?!と思っていると
売り場を見つけられないままこの下落トレンド逃してしまいますよね。
しかし、今回の下落波動はもっとドラスティックな終演を迎える流れにまで
とことんやりそうな予感・・・・。
今日見つけた記事。
1月10日のファイナンシャルタイムスです。
「一部のアナリストは、
ユーロがドルに代わる魅力的な調達通貨になり始めたと考えている。
投資家は「キャリートレード」と呼ばれる取引で、ユーロで借り入れを行い、
その資金を使って高利回り資産に投資しているのだ。」
2年前くらいまで「ドル崩壊・アメリカの覇権終焉」がテーマで
書店にはそういうタイトルの本がズラリと並び、
ドルキャリートレードがブームとなりドル安が進行しましたが
こうした市場のテーマがいよいよ
「ユーロキャリートレード」シフトしているのではないか、
というのです。
ドルキャリートレード全盛期はリスクオンでドル売りが旺盛となり
ドル安、ユーロ高となりましたが、これが逆転。
今はリスクオンでユーロ売り、ドル買いとなっている?!
この背景にはECBが今年、さらに利下げすると見ていること、
またECBの長期資金供給オペは、金融システムに追加の流動性をつぎ込み、
ユーロ安を促す一種の「量的緩和」とみなされているということ。
また米国経済の見通しが改善しているため、
米国のQE3実施の可能性が低下してきているのではないか、
という推測などがあげられるそうです。
2年前までのマーケットのトレンドであったドル安の揺り戻しが
今後壮大に入ることとなれば、この10年間続いた米ドルからの多様化の影響で
米ドルにかかってきた下落圧力が取り除かれるという見方から、
ドル高、ユーロ安が進行するという見方。
ユーロの実効為替レートはまだまだ割高であり、
購買力平価で見れば、ユーロは1.20ドル程度が妥当な相場だ
との見方も出来ることから1.26~1.30の現在の水準は
まだまだ過大評価されているとも言えます。
ドル崩壊を掛け声にドルが長年下落してきた経緯をみれば
ユーロの下落はまだまだ始まったばかりとも言えます。
最安値は0.8です。リーマン・ショック後の安値は1.20割れでした。
欧州問題がこれほど世界に影響を及ぼしている今、
まだ1.25レベルを保っているのはやはりまだまだ売り余地が大きいと
見るのが自然かもしれないですね。
ということでユーロは売りたい・・・。
と思っているのですが、そこそこ戻ってくれないと売れないんだよなー。
今日はノーポジションです。
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