2012年2月6日月曜日

いやーびっくりしました。。。雇用統計。
今回はADPの結果をみてもあまりバイアスがかかるムードがなく、
予想の数字も前回よりも控え目だがそう悪くはない、という中途半端なもので
あまり期待もなくて大きく動かないんじゃないか、と思われていました。
いや、むしろ、12月のクリスマス商戦からは下ブレるリスクが大きいとし
ドル売りとなるんじゃないか、という弱気の見方のほうが多かったように思います。

ところがどっこい、よ。

1月雇用統計
非農業部門雇用者数は24万3000人増!!
市場予想の14万人増を大きく上回りました。
20万人に達するってだけでサプライズなのに24万人って。。。
9カ月ぶりの高い伸びです。

失業率のほうも8.3%と前月の8.5%から0.2ポイントも改善、
2009年2月以来、約3年ぶりの低水準となりました。
市場予想は8.5%と変わらずだったので失業率、NFPともに
ビッグサプライズです。ホントびっくり。
昨年8月以降、0.8%ポイントも低下してますね。
5か月連続の改善って、これ、もしかしてホントにアメリカ景気よくなってる?!
この水準はオバマ大統領が就任した翌月の2009年2月と同水準ですって。
同大統領が就任した09年1月の失業率は7.8%でした。

いろいろニュースを拾っていると概ねバンザイ!ブラボーな論調ですが、
慎重派の指摘も幾つかありましたので取り上げておきます。

まずは「労働参加率の低下」。

1月は非労働力人口が63.7%と1983年以来の水準に沈んでいます。
117万7000人の急増。これで4カ月連続増加だそうです。

つまり職探しをあきらめ労働市場から退出する「影の失業者」は
大幅に増えいるということ。
2日のバーナンキ議長証言、「雇用市場が正常に機能していると
言えるようになるのはまだずっと先のことだ」
という発言はこうしたことを示唆していたのかもしれません。

もうひとつは「所得の伸び悩み」

米民間労働者の平均時給は前年同月から2%弱増となっているのですが
物価の上昇に追いついていない、つまり、生活水準が下がっている。
まだまだ買い手市場であり労働者の立場はまだまだ厳しいという指摘。

しかし、どんなケチをつけようとこの数字みたら
QE3実施の思惑はかなり後退しちゃうんだろうな。
もしかすると2014年後半までの低金利政策継続すら
前倒しの期待が高まるかもしれない。

ということで、ドル安相場になっているんじゃないか。と思っていましたが、
これもちょっとわからなくなってきました。
ユーロドルロングはまだ持っていたりしますが・・・。
今回は逆100pipsまで耐えるつもりで上狙い。
ちょっと自信は揺らいでいますがそれでもNYクローズにかけては
ユーロ戻ってきたわよね。

これだけの数字が出たのにドル円の上昇がショボイって指摘もあって、
これは私も同感、やはりそう簡単に円安はないと見た!
この数字なら80~90pipsくらいドーンとドル高になっても良かったんじゃない?
重い。重すぎる。
これを見るに、まだユーロドルロングも希望を捨てないでもいいかもー
なんて気にもなっています。

ただ、ダウ平均やっぱりやりすぎよね・・・・。
ダウ平均、08年5月以来の高値圏に上昇しましたけれど、
1月の非農業部門雇用者の総数はその08年5月に比べて
503万人(3.7%)も少ないんですよ。
どっちに鞘よせすると思います・・・?!(ポジショントーク)

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